台湾というと、中国茶の印象が強く、
コーヒーのイメージはなかなか湧かないのですが、
若者を中心に近年急激にコーヒーが浸透して、
コーヒー栽培的に見ても、意外なことに
零細規模の沖縄コーヒーの比ではないほど規模が大きいのです。
今や、台北は中国語圏の中で、
最もコーヒーショップの密度が高い都市となっているのです。
台湾でのコーヒー
コーヒーは、台湾では
永らく富裕層の贅沢な嗜好品としての認識のために、
輸入数量がもともと少ないことはありましたが、
1998年以降コーヒー豆の輸入量が急増し、
2005年度の輸入数量は
10年前に比べて3倍を超えるほど成長しました。
台湾の税関当局の資料によると、
昨年(2005年)の生豆の総輸入量は1万191トン、
金額ベースでも1,900万米ドル(約23億円)を
突破しています。
年間の1人当たりの平均消費量でも、
10年前の53杯から123杯にまで増えています。
1人当たりの名目国内総生産(GDP)が
1万6千米ドルに迫る台湾では、
「量より質を求める消費傾向」
にあって、
台湾のコーヒー協会では
「新鮮なコーヒーを好む本物志向の消費者が急増している」
と分析するように、
焙煎豆より生豆での自家焙煎を好む“通”志向にあるようです。
それを裏付けるように、
焙煎豆の輸入数量はほぼ横ばいで推移していて、
加工製品など、その他のコーヒーは
昨年初めて前年度割れとなっています。
参考:国民1人当たりのGDPの比較(2004年度)
・日本 約3万6千米ドル
・香港 約2万3千米ドル
・台湾 約1万5千米ドル
・韓国 約1万4千米ドル
・中国 約1,261米ドル
コーヒー人気に伴ない、喫茶店の出店密度も高くなり、
2003年度では台湾全土で約1,200店舗にも上り、
急激な出店ラッシュによる乱立も懸念され始めています。
すでに日米外国資本の
・スターバックス(台湾名・「星巴克」)
食品大手の統一企業などと提携し店舗展開をしています。
2001年度75店、2005年度168店
・ダンティ(台湾名・「丹堤」)
・シアトルズベストカフェ(台湾名・「西雅図」)
・イズコーヒー(台湾名・「伊是」)
・真鍋(1999年日本から進出)
・珈琲館(1992年日本から進出)
などのカフェチェーン店舗が続々と進出していて、
コーヒー1杯の値段は
スタンド式の大衆的なチェーン店の
35台湾ドル(1台湾ドル=3.5円)から、
日本の喫茶店方式の100台湾ドル程度まで、
TPOに応じて選べるようになっています。
2002年度のカフェチェーン店は731店舗に上り、
ファストフード店の695店を上回りました。
ランチェスター戦略の「シェア理論」の通りに、
シェア争いは激化の一途で、
各社は店舗拡大にしのぎを削っているようです。
2002年度の台湾のコーヒー市場(総消費金額)は
135億台湾ドル(約459億円)、
昨年度(2005年)は150億台湾ドル(約525億円)
となって、
台湾人の生活の中で、コーヒーは確実に定着しているのです。
台湾のコーヒー栽培
沖縄がコーヒー栽培の北限なのですから、
沖縄の南西に位置する台湾は、
もちろんコーヒー栽培が可能で、
台湾産コーヒーも栽培されているのです。
台湾では、
・南投県
・雲林県
・嘉義県
・台南県
・高雄県
・塀東県
・台東県
・花蓮県
など、主に中南部が産地となっていますが、
総栽培面積は、
250ヘクタール(約75万坪)にも及んでいると言われています。
コーヒー栽培で、250ヘクタールという面積は、
中南米や東南アジア、アフリカの大産地と比較すると、
1%にも満たないのかもしれませんが、
250ヘクタールの70%に、1坪1本のコーヒーを植えて、
平均3㎏の収量があったと仮定しますと、
75万坪×0.7×3㎏=1,575トン
にも及びます。
ハワイのコナ・コーヒーの生産量は
年間900トンと言われていますから、
それをはるかにしのぐことになりますが、
本当なのでしょうか。
話半分でもすごいですよね。
沖縄コーヒーは総量でも年間3~4トンなのですから。
昨年2005年10月には
台湾で「コーヒーイベント」も開かれていて、
実際に自分の目で確かめたく、
ぜひ視察に行きたかったのですが、行きそびれてしまいました。
タイトル:「2005台湾コーヒーフェスティバル」
開催地 :古坑郷緑色隧道公園、剣湖山ワールドなど
内 容 :雲林地区を「台湾コーヒーのふるさと」と産地宣言をして、
コーヒー文化が盛んな国々を招聘するなど、
国際的なイベントに拡大し、
古坑コーヒーの付加価値を高めていく。
会場にはコーヒーテーマ館、コーヒーストリートなどを設け、
世界コーヒー交易会、台湾産コーヒー豆品評会、
コーヒーを使った美食の宴などのイベントが催されたようです。
台湾のコーヒー栽培は、沖縄の気候環境的にも近く、
視察しなければなりませんね。
コーヒーのイメージはなかなか湧かないのですが、
若者を中心に近年急激にコーヒーが浸透して、
コーヒー栽培的に見ても、意外なことに
零細規模の沖縄コーヒーの比ではないほど規模が大きいのです。
今や、台北は中国語圏の中で、
最もコーヒーショップの密度が高い都市となっているのです。
台湾でのコーヒー
コーヒーは、台湾では
永らく富裕層の贅沢な嗜好品としての認識のために、
輸入数量がもともと少ないことはありましたが、
1998年以降コーヒー豆の輸入量が急増し、
2005年度の輸入数量は
10年前に比べて3倍を超えるほど成長しました。
台湾の税関当局の資料によると、
昨年(2005年)の生豆の総輸入量は1万191トン、
金額ベースでも1,900万米ドル(約23億円)を
突破しています。
年間の1人当たりの平均消費量でも、
10年前の53杯から123杯にまで増えています。
1人当たりの名目国内総生産(GDP)が
1万6千米ドルに迫る台湾では、
「量より質を求める消費傾向」
にあって、
台湾のコーヒー協会では
「新鮮なコーヒーを好む本物志向の消費者が急増している」
と分析するように、
焙煎豆より生豆での自家焙煎を好む“通”志向にあるようです。
それを裏付けるように、
焙煎豆の輸入数量はほぼ横ばいで推移していて、
加工製品など、その他のコーヒーは
昨年初めて前年度割れとなっています。
参考:国民1人当たりのGDPの比較(2004年度)
・日本 約3万6千米ドル
・香港 約2万3千米ドル
・台湾 約1万5千米ドル
・韓国 約1万4千米ドル
・中国 約1,261米ドル
コーヒー人気に伴ない、喫茶店の出店密度も高くなり、
2003年度では台湾全土で約1,200店舗にも上り、
急激な出店ラッシュによる乱立も懸念され始めています。
すでに日米外国資本の
・スターバックス(台湾名・「星巴克」)
食品大手の統一企業などと提携し店舗展開をしています。
2001年度75店、2005年度168店
・ダンティ(台湾名・「丹堤」)
・シアトルズベストカフェ(台湾名・「西雅図」)
・イズコーヒー(台湾名・「伊是」)
・真鍋(1999年日本から進出)
・珈琲館(1992年日本から進出)
などのカフェチェーン店舗が続々と進出していて、
コーヒー1杯の値段は
スタンド式の大衆的なチェーン店の
35台湾ドル(1台湾ドル=3.5円)から、
日本の喫茶店方式の100台湾ドル程度まで、
TPOに応じて選べるようになっています。
2002年度のカフェチェーン店は731店舗に上り、
ファストフード店の695店を上回りました。
ランチェスター戦略の「シェア理論」の通りに、
シェア争いは激化の一途で、
各社は店舗拡大にしのぎを削っているようです。
2002年度の台湾のコーヒー市場(総消費金額)は
135億台湾ドル(約459億円)、
昨年度(2005年)は150億台湾ドル(約525億円)
となって、
台湾人の生活の中で、コーヒーは確実に定着しているのです。
台湾のコーヒー栽培
沖縄がコーヒー栽培の北限なのですから、
沖縄の南西に位置する台湾は、
もちろんコーヒー栽培が可能で、
台湾産コーヒーも栽培されているのです。
台湾では、
・南投県
・雲林県
・嘉義県
・台南県
・高雄県
・塀東県
・台東県
・花蓮県
など、主に中南部が産地となっていますが、
総栽培面積は、
250ヘクタール(約75万坪)にも及んでいると言われています。
コーヒー栽培で、250ヘクタールという面積は、
中南米や東南アジア、アフリカの大産地と比較すると、
1%にも満たないのかもしれませんが、
250ヘクタールの70%に、1坪1本のコーヒーを植えて、
平均3㎏の収量があったと仮定しますと、
75万坪×0.7×3㎏=1,575トン
にも及びます。
ハワイのコナ・コーヒーの生産量は
年間900トンと言われていますから、
それをはるかにしのぐことになりますが、
本当なのでしょうか。
話半分でもすごいですよね。
沖縄コーヒーは総量でも年間3~4トンなのですから。
昨年2005年10月には
台湾で「コーヒーイベント」も開かれていて、
実際に自分の目で確かめたく、
ぜひ視察に行きたかったのですが、行きそびれてしまいました。
タイトル:「2005台湾コーヒーフェスティバル」
開催地 :古坑郷緑色隧道公園、剣湖山ワールドなど
内 容 :雲林地区を「台湾コーヒーのふるさと」と産地宣言をして、
コーヒー文化が盛んな国々を招聘するなど、
国際的なイベントに拡大し、
古坑コーヒーの付加価値を高めていく。
会場にはコーヒーテーマ館、コーヒーストリートなどを設け、
世界コーヒー交易会、台湾産コーヒー豆品評会、
コーヒーを使った美食の宴などのイベントが催されたようです。
台湾のコーヒー栽培は、沖縄の気候環境的にも近く、
視察しなければなりませんね。