はいさい、RINです
自宅から太平洋側の海岸には、
直線距離だと約1㎞ですが、そこは断崖状なので、
約3㎞離れたビーチに、
RIN(凛)君を初めて連れていきました。
自宅近くには2つのビーチがあります。
「海から近くてうらやましい」
と思われる方もいるかもしれませんが、
海から近いほど、台風の暴風で塩害になる可能性もあり、
また沿岸部では、大潮に重なると
高潮で浸水する可能性もありますから、
「我が家から海が見える」
「岩礁に打ち寄せる波音が聞こえる」
ということは、
観賞用の眺めとしては嬉しいですし、
農産物もミネラル成分が漂って美味しくなるのですが、
同時に、車の車体や洗濯機など金属製品は、潮風で
数年で真っ赤に錆びてしまうという弊害もあるのです。
もっとも、沖縄では、どんなに時間がかかっても、
どこの家からでも、遊泳可能かどうかは別にして
30分以内に海岸にいけるはずですけど。
亡くなったRIU(琉)君は、琉球犬の第一人者である、
獣医の新垣先生が主治医で、
「皮膚病には海水のミネラル成分が効果がある。
海に連れて行って泳がせなさい」
という教えを乞い、
またRIU(琉)君自身も水泳が得意で大好きで、
実際に皮膚病に効果があったので、
新たな家族となった琉球犬のRIN(凛)君も、
元旦生まれで来週には生後満4か月になるので、
そろそろ海デビューさせてもいいかな、と思って、
今日、海に連れて行ったのです。
沖縄の海開きは、石垣島や西表島などの八重山諸島では3月22日、
沖縄本島では4月1日に、すでに行われていますが、
それは観光客向けのもので、
沖縄在住者にとっては、まったく関心がないことなのです。
沖縄県人は、ほとんどビーチで泳ぎませんから。
海に囲まれた沖縄ですから、
沖縄人はさぞかし水泳が得意と思われるかもしれませんが、
プールは意外と少なく、
今どき泳げない人が多いのです。
沖縄のプールというと、学校のプールかリゾートホテルのプールは思いつきますが、
民間の大規模なプール施設はどこかにあるのか、
なかなか思い浮かばないくらいなのです。
本土では、小・中学校・高校では、今どき
ほとんどの学校にプールがあると思いますが、
沖縄では1972年の復帰後から徐々に設置され始めたのです。
そのため、沖縄は海に囲まれた「海人(うみんちゅ)」といいながら、
復帰当時高校生以上だった人たちの多くは
カナヅチで泳げませんし、
現在でも小中高校の学校には約4割にプールはありません。
社会生活統計指標の、
「公立小学校プール設置率」
では、
・1975年(昭和50年) 9.5 全国都道府県47位
(1位 東京都 94.1)
・1980年(昭和55年) 18.3 全国都道府県46位
(1位 東京都 96.5)
・1985年(昭和60年) 39.6 全国都道府県46位
(1位 東京都 98.2)
・1990年(平成2年) 48.0 全国都道府県46位
(1位 東京都 98.7)
・1995年(平成7年 58.8 全国都道府県45位
(1位 東京都 98.9)
・2000年(平成12年 65.4 全国都道府県44位
(1位 東京都 99.1)
・2006年(平成18年 67.9 全国都道府県45位
(1位 埼玉県 99.3)
「沖縄県内小・中学校でのプール設置校」
の統計数値は省略しますが、
・本島北部地区
・本島中部地区
・本島南部地区
・宮古地区
・八重山地区
での比較では、
都市部ほど充実され、
過疎地域ほど後回しになっている結果になっています。
沖縄では石垣島、宮古島、伊是名島などで
トライアスロン大会がありますが、
最初の「水泳」がネックになって、
沖縄人は参加するより、
もっぱら応援が中心とならざるを得ないのです。
そのため、コース沿線での応援はとびきり熱いのです。
沖縄は紫外線が強いために、
夏場は特に用事があるとき以外は外を出歩かず
車での移動が習慣になっています。
約300m離れると、車の利用をする人が多いのです。
ビーチに行っても、
Tシャツを着たまま、海に浸かる沖縄人は時々見かけますが、
原則として沖縄のビーチで水着を着ているのは、
本土からの観光客と断言できるはずです。
そもそも、漁師や釣り人、海岸線で海草やタコ、貝類を採る人、
引き潮で遊ぶ家族連れ、犬の散歩、
それとビーチパーティ(バーベQ)以外で、
海岸に行く人は少ないはずです。
そういうわけで、
1972年の復帰時に小学校を卒業した現在55歳以上の人は、
「カナヅチ」は相当多いのではないでしょうか。
「私、泳げないよ」
というと、本土では笑われるでしょうけど、
沖縄では笑い話ではなく、ふつうの話なのです。
「カナヅチ」が多い沖縄でも、船舶免許を持っている人は多いです。
石を投げれば、必ず船舶免許を持っている人に当たるほどです。
「釣りに行こう」
と言われると、
普通は岸壁や岬、乗合いの釣船をイメージしますが、
沖縄では個人の小船を所有している人がいて、
海に連れ出されることが多いのです。
このあたりは、さすがに「海人(うみんちゅ)」なのです。
「皮膚病には海水のミネラル成分が効果がある」
というのは、
「すべての生命は海から生まれている」
というのと関係しているような気がします。
生物は、太古、海洋で誕生し、それが長い時間をかけて、
両生類、爬虫類、鳥類・哺乳類と、
陸を住みかとする動物が進化してきました。
この間、エラは肺に、ヒレは手足にと、
陸上生活に適した身体に変わりました。
まぶたや涙腺・涙道も、
生物が海から陸に上がるときに作られた構造だといわれています。
そう考えると、単に皮膚病だけでなく、
潮風のミネラル成分は、動物や植物にも
遥か遠い昔を覚醒スキルがあるのかもしれませんね。
亡くなったラブラドール・レトリバーのRIU(琉)君は、
足指の間には水かきがついていて、
カワウソのような尻尾は水中で舵の役割を果たすような
海犬でしたが、
今日、海デビューを果たしたRIN(凛)君は
プライベートビーチの貸し切りなのに、
水泳は苦手なのか、波打ち際までは入るのですが、
残念ながら身体を海水に浸けるところまではしませんでした。
思う存分、疲れ果てるまでビーチを走り回り、
太刀魚かウミヘビのような魚を見つけましたが、
RIN(凛)君の祖父は、
「やんばるで3千頭のイノシシを獲った」
という伝説の名犬なので、まだ仔犬ながら、
陸上のハンターの片りんはうかがわせていました。
水泳は、徐々に慣らしていくしかなさそうですね

自宅から太平洋側の海岸には、
直線距離だと約1㎞ですが、そこは断崖状なので、
約3㎞離れたビーチに、
RIN(凛)君を初めて連れていきました。
自宅近くには2つのビーチがあります。
「海から近くてうらやましい」
と思われる方もいるかもしれませんが、
海から近いほど、台風の暴風で塩害になる可能性もあり、
また沿岸部では、大潮に重なると
高潮で浸水する可能性もありますから、
「我が家から海が見える」
「岩礁に打ち寄せる波音が聞こえる」
ということは、
観賞用の眺めとしては嬉しいですし、
農産物もミネラル成分が漂って美味しくなるのですが、
同時に、車の車体や洗濯機など金属製品は、潮風で
数年で真っ赤に錆びてしまうという弊害もあるのです。
もっとも、沖縄では、どんなに時間がかかっても、
どこの家からでも、遊泳可能かどうかは別にして
30分以内に海岸にいけるはずですけど。
亡くなったRIU(琉)君は、琉球犬の第一人者である、
獣医の新垣先生が主治医で、
「皮膚病には海水のミネラル成分が効果がある。
海に連れて行って泳がせなさい」
という教えを乞い、
またRIU(琉)君自身も水泳が得意で大好きで、
実際に皮膚病に効果があったので、
新たな家族となった琉球犬のRIN(凛)君も、
元旦生まれで来週には生後満4か月になるので、
そろそろ海デビューさせてもいいかな、と思って、
今日、海に連れて行ったのです。
沖縄の海開きは、石垣島や西表島などの八重山諸島では3月22日、
沖縄本島では4月1日に、すでに行われていますが、
それは観光客向けのもので、
沖縄在住者にとっては、まったく関心がないことなのです。
沖縄県人は、ほとんどビーチで泳ぎませんから。
海に囲まれた沖縄ですから、
沖縄人はさぞかし水泳が得意と思われるかもしれませんが、
プールは意外と少なく、
今どき泳げない人が多いのです。
沖縄のプールというと、学校のプールかリゾートホテルのプールは思いつきますが、
民間の大規模なプール施設はどこかにあるのか、
なかなか思い浮かばないくらいなのです。
本土では、小・中学校・高校では、今どき
ほとんどの学校にプールがあると思いますが、
沖縄では1972年の復帰後から徐々に設置され始めたのです。
そのため、沖縄は海に囲まれた「海人(うみんちゅ)」といいながら、
復帰当時高校生以上だった人たちの多くは
カナヅチで泳げませんし、
現在でも小中高校の学校には約4割にプールはありません。
社会生活統計指標の、
「公立小学校プール設置率」
では、
・1975年(昭和50年) 9.5 全国都道府県47位
(1位 東京都 94.1)
・1980年(昭和55年) 18.3 全国都道府県46位
(1位 東京都 96.5)
・1985年(昭和60年) 39.6 全国都道府県46位
(1位 東京都 98.2)
・1990年(平成2年) 48.0 全国都道府県46位
(1位 東京都 98.7)
・1995年(平成7年 58.8 全国都道府県45位
(1位 東京都 98.9)
・2000年(平成12年 65.4 全国都道府県44位
(1位 東京都 99.1)
・2006年(平成18年 67.9 全国都道府県45位
(1位 埼玉県 99.3)
「沖縄県内小・中学校でのプール設置校」
の統計数値は省略しますが、
・本島北部地区
・本島中部地区
・本島南部地区
・宮古地区
・八重山地区
での比較では、
都市部ほど充実され、
過疎地域ほど後回しになっている結果になっています。
沖縄では石垣島、宮古島、伊是名島などで
トライアスロン大会がありますが、
最初の「水泳」がネックになって、
沖縄人は参加するより、
もっぱら応援が中心とならざるを得ないのです。
そのため、コース沿線での応援はとびきり熱いのです。
沖縄は紫外線が強いために、
夏場は特に用事があるとき以外は外を出歩かず
車での移動が習慣になっています。
約300m離れると、車の利用をする人が多いのです。
ビーチに行っても、
Tシャツを着たまま、海に浸かる沖縄人は時々見かけますが、
原則として沖縄のビーチで水着を着ているのは、
本土からの観光客と断言できるはずです。
そもそも、漁師や釣り人、海岸線で海草やタコ、貝類を採る人、
引き潮で遊ぶ家族連れ、犬の散歩、
それとビーチパーティ(バーベQ)以外で、
海岸に行く人は少ないはずです。
そういうわけで、
1972年の復帰時に小学校を卒業した現在55歳以上の人は、
「カナヅチ」は相当多いのではないでしょうか。
「私、泳げないよ」
というと、本土では笑われるでしょうけど、
沖縄では笑い話ではなく、ふつうの話なのです。
「カナヅチ」が多い沖縄でも、船舶免許を持っている人は多いです。
石を投げれば、必ず船舶免許を持っている人に当たるほどです。
「釣りに行こう」
と言われると、
普通は岸壁や岬、乗合いの釣船をイメージしますが、
沖縄では個人の小船を所有している人がいて、
海に連れ出されることが多いのです。
このあたりは、さすがに「海人(うみんちゅ)」なのです。
「皮膚病には海水のミネラル成分が効果がある」
というのは、
「すべての生命は海から生まれている」
というのと関係しているような気がします。
生物は、太古、海洋で誕生し、それが長い時間をかけて、
両生類、爬虫類、鳥類・哺乳類と、
陸を住みかとする動物が進化してきました。
この間、エラは肺に、ヒレは手足にと、
陸上生活に適した身体に変わりました。
まぶたや涙腺・涙道も、
生物が海から陸に上がるときに作られた構造だといわれています。
そう考えると、単に皮膚病だけでなく、
潮風のミネラル成分は、動物や植物にも
遥か遠い昔を覚醒スキルがあるのかもしれませんね。
亡くなったラブラドール・レトリバーのRIU(琉)君は、
足指の間には水かきがついていて、
カワウソのような尻尾は水中で舵の役割を果たすような
海犬でしたが、
今日、海デビューを果たしたRIN(凛)君は
プライベートビーチの貸し切りなのに、
水泳は苦手なのか、波打ち際までは入るのですが、
残念ながら身体を海水に浸けるところまではしませんでした。
思う存分、疲れ果てるまでビーチを走り回り、
太刀魚かウミヘビのような魚を見つけましたが、
RIN(凛)君の祖父は、
「やんばるで3千頭のイノシシを獲った」
という伝説の名犬なので、まだ仔犬ながら、
陸上のハンターの片りんはうかがわせていました。
水泳は、徐々に慣らしていくしかなさそうですね
