コーヒーの本というと、
・美味しく飲む入れ方
・コーヒー豆の種類と選び方
・焙煎のやり方
などは多いのですが、
栽培上の文献となると、
探すのに大変な努力が必要となりますし、
見つかったとしても、中南米のデータに基づく記述になっています。
そのため、同じような記述や言い回しになっていますし、
沖縄にそぐわない内容になっています。
文献が少ない理由の1つは、
コーヒーの生産地が開発途上国であることが上げられます。
コーヒーが露地栽培可能な熱帯・亜熱帯地域では、
当然バナナも露地栽培が可能なわけですが、
バナナに関する文献もとても少ないのです。
(地図はSUNTORYの飲物図鑑より引用しました)
コーヒーはアカネ科に属する常緑樹で、
赤道を中心に南北の両回帰線(南北23.4度)の内側の
熱帯と亜熱帯の一部を、コーヒー栽培に適した
“コーヒーベルト”とか“コーヒーゾーン”と呼ばれていて、
世界の約70カ国で栽培されている、といわれています。
文献上では、
・年平均気温23℃
・降雨量1,600mm
・土壌pH4.5~6.0の弱酸性土壌(7.0が中性)
・水はけの良い土壌
が栽培の必要条件とされています。
日本では沖縄本島、小笠原諸島が
ホノルルやマイアミとほぼ同緯度の海洋性亜熱帯気候で、
露地栽培におけるコーヒー栽培の北限地でもあるのです。
沖縄県の参考数字
・降雨量:年間2,300mm
・緯度:26度
(国頭村奥・26度50分、那覇・26度14分)
・平均気温:22.4度(那覇市)
沖縄は珊瑚礁の隆起による島で、
(例:マージは海底100m、ジャーカルは海底300mの土壌)
沖縄本島は、南部はアルカリ土壌、
中北部はアルカリ土壌と弱酸性土壌が入り組んでいます。
一般に、果樹栽培には弱酸性土壌が適しますが、
コーヒーの場合は、弱アルカリ土壌でも
充分に開花し実を付けることが実証されています。
また宮古島平良市(アルカリ土壌)でも
ハワイのコナコーヒーの種子から発芽・栽培して
実を付けていることが確認されており、
本土の土壌と比較してカルシウム、マグネシウムなどの
ミネラル成分が多い沖縄の土壌では
コーヒーの露地栽培は適していると言えます。
コーヒーは、
「高地の方で高級品が収穫されている」
と誤解されていますが、
必ずしもそうとは限らず、
標高が低くても地形的に上記の環境が揃い、
栽培地域に適した品種で栽培すれば
上質のコーヒーが収穫できることも既に確認しています。
コーヒーノキは約40種あるそうですが、
大きく分けると
・アラビカ種(主に中南米)70~80%
酸味、香り、コクの3点のバランスがとれている
・ロブスタ種(主に東南アジア)20~30%
主に、インスタントコーヒーの主原料
・リベリカ種(アフリカの一部)微量
(欧州向けで日本には輸入されていない)
の3種類になり、
沖縄ではアラビカ種だけが栽培されています。
このアラビカ種には、さらに数十の品種があるのです。
時々果樹園などで売られているコーヒーノキ(アラビカ種)は、
・アラビカ種らしいが品種は不明
・開花し、実が付くかどうかの保証は出来ない
と、ある通販業者で言われましたので、
あくまで「観賞用」のようです。
ミネラル成分が豊富な沖縄では
堆肥や有機ぼかし肥料等を使った土壌作りや
追肥の適正な時期と量、防風対策などによって、
収穫量を上げることは充分に可能と思われます。
・美味しく飲む入れ方
・コーヒー豆の種類と選び方
・焙煎のやり方
などは多いのですが、
栽培上の文献となると、
探すのに大変な努力が必要となりますし、
見つかったとしても、中南米のデータに基づく記述になっています。
そのため、同じような記述や言い回しになっていますし、
沖縄にそぐわない内容になっています。
文献が少ない理由の1つは、
コーヒーの生産地が開発途上国であることが上げられます。
コーヒーが露地栽培可能な熱帯・亜熱帯地域では、
当然バナナも露地栽培が可能なわけですが、
バナナに関する文献もとても少ないのです。
(地図はSUNTORYの飲物図鑑より引用しました)
コーヒーはアカネ科に属する常緑樹で、
赤道を中心に南北の両回帰線(南北23.4度)の内側の
熱帯と亜熱帯の一部を、コーヒー栽培に適した
“コーヒーベルト”とか“コーヒーゾーン”と呼ばれていて、
世界の約70カ国で栽培されている、といわれています。
文献上では、
・年平均気温23℃
・降雨量1,600mm
・土壌pH4.5~6.0の弱酸性土壌(7.0が中性)
・水はけの良い土壌
が栽培の必要条件とされています。
日本では沖縄本島、小笠原諸島が
ホノルルやマイアミとほぼ同緯度の海洋性亜熱帯気候で、
露地栽培におけるコーヒー栽培の北限地でもあるのです。
沖縄県の参考数字
・降雨量:年間2,300mm
・緯度:26度
(国頭村奥・26度50分、那覇・26度14分)
・平均気温:22.4度(那覇市)
沖縄は珊瑚礁の隆起による島で、
(例:マージは海底100m、ジャーカルは海底300mの土壌)
沖縄本島は、南部はアルカリ土壌、
中北部はアルカリ土壌と弱酸性土壌が入り組んでいます。
一般に、果樹栽培には弱酸性土壌が適しますが、
コーヒーの場合は、弱アルカリ土壌でも
充分に開花し実を付けることが実証されています。
また宮古島平良市(アルカリ土壌)でも
ハワイのコナコーヒーの種子から発芽・栽培して
実を付けていることが確認されており、
本土の土壌と比較してカルシウム、マグネシウムなどの
ミネラル成分が多い沖縄の土壌では
コーヒーの露地栽培は適していると言えます。
コーヒーは、
「高地の方で高級品が収穫されている」
と誤解されていますが、
必ずしもそうとは限らず、
標高が低くても地形的に上記の環境が揃い、
栽培地域に適した品種で栽培すれば
上質のコーヒーが収穫できることも既に確認しています。
コーヒーノキは約40種あるそうですが、
大きく分けると
・アラビカ種(主に中南米)70~80%
酸味、香り、コクの3点のバランスがとれている
・ロブスタ種(主に東南アジア)20~30%
主に、インスタントコーヒーの主原料
・リベリカ種(アフリカの一部)微量
(欧州向けで日本には輸入されていない)
の3種類になり、
沖縄ではアラビカ種だけが栽培されています。
このアラビカ種には、さらに数十の品種があるのです。
時々果樹園などで売られているコーヒーノキ(アラビカ種)は、
・アラビカ種らしいが品種は不明
・開花し、実が付くかどうかの保証は出来ない
と、ある通販業者で言われましたので、
あくまで「観賞用」のようです。
ミネラル成分が豊富な沖縄では
堆肥や有機ぼかし肥料等を使った土壌作りや
追肥の適正な時期と量、防風対策などによって、
収穫量を上げることは充分に可能と思われます。