先月末9/28・29の、土日に、京都の太陽が丘公園にて、「リレーフォーライフ」と言う、がん患者支援・啓発チャリティイベントに出演してきました。
アメリカの医師達が、がんの治療には高額なお金がかかることや、また、がんの治療薬の開発にもお金がかかってしまう事などから、がんの撲滅を願い、募金活動を始めたのが、このイベントの始まりだそうです。
二日間かけて開催されるこのイベントには、様々な団体や、現在がんと闘う闘病中の方であったり、それを支えるご家族であったり、また、がんにより、大切な家族を亡くされた方であったり、色々な方々が参加されています。
その参加者で、会場となる広場を夜遠しかけて歩くと言うのは世界共通で取り決められており、その夜、広場には、一人一人のメッセージが書かれた沢山のルミナリエに灯りが灯されます。
「希望を忘れない」「皆が笑顔でいられます様に」「沢山の愛に包まれます様に」「夢をあきらめないで」
また、お医者様であろう方のメッセージには、
「あの日、貴方はがんを宣告され、とても悲しんでおられましたね。辛い治療に耐えて一時はがんが無くなり大変喜ばれていた貴方に、再発を告げた時、とても落ち込んでいましたね。その後、貴方はお元気にされているのでしょうか?」
「とてもイケメンな貴方にがんが見付かり、その綺麗な顔にメスを入れ、貴方の顔はとてもいびつな形になってしまいました。貴方は、今、どうされてますか?」
など、一つ一つ読んでいると込み上げる想いで一杯になります。
そんなイベントがあると言うことを去年出演した事で初めて知り、何気無い日常がどれ程有り難い事で、幸せな事か、気付かされました。
世の中には自分の「命」と向き合い、日々を一生懸命生きている人達が居る、また、それを側で支える人達がいる。
「命」についてとても深く考えさせられました。
そして。今年。
去年に続き二回目のこのイベント。このイベントで踊る曲目は、去年もそうですが、担当をした私はほんとに想いを込めて選び、そして、メンバー全員、想いを込めて躍りました。
そんな私たちの演舞をみたある女性の方からこんなお言葉をかけて貰えました。
「貴女方の演舞を見て私は魂が震えました。私は生きてきた中で魂が震えたのは今日が三回目です。一回目はがんを宣告された時。二回目はそのがんがなくなった、と伝えられた時。そして、三回目が今日です。こんな想いになれたのは、がんになったから。がんになったお陰で魂が震えると言う素晴らしい経験が出来たのよ。」と、
とても生き生きと話して下さいました。
その方の強さや逞しさに、胸を打たれ、とても大切な事を教えらました。
私達のしている太鼓は、ただ感動を伝えて元気を届けるだけでなく、これ程まで、魂が震える程の大きな力があるんだと、自分のしている太鼓がとても誇らしく思えて、それを一緒に踊るメンバーも、ほんとに誇らしく思います。
また、イベントを通して、人と人はは、「命」で繋がっているんだ、と言うことにも気付かされました。
関西の支部、兵庫、奈良、大阪から、朝早くに応援に駆けつけて頂き、皆で盛り上げてくれました。
皆さんと一緒に叩けたこと、本当に感謝しています。
そして、このイベントに関わっていた全ての皆様に、この様な貴重な経験が出来た事を、心から感謝致します。
ありがとうございました。
京都支部
梅本澄子