友達が引越しをしたんだ。
結構立地条件もよくて周りには電車一本で直ぐにいけるほどよい場所なんだけどその友達が借りた家は閑静な住宅街で一軒屋なんだけど二階建てでなんと家賃が6万円!
いいことばっかりではなくて駐車場とかは無いんだよね。近くにも無い感じ。
そして家の入り口が家と家との間から凄い細い道を入っていく感じなんだけどね!だからパッと見何処に家があるか分からないんだ。
引越しの手伝いをしてたんだけど。
なんていうか俺昔から人には見えないものが多少見えてしまうタイプの人間でよく昔から見たりしてたんだ。
その家は玄関入ってすぐ階段があって二回に上がっていけるんだけどあまりよい雰囲気ではないのね?
ただこの家って言うよりはなんていうのかな「鬼門」って分かりますか?通る道っていうのかな。
そんな雰囲気なんですよね。
でもこの家ではないから大丈夫かなぁなんて思いながら引越しの手伝いをしてある程度ほとぼりがついたらやっぱり外は暗くなってまして。
せっかくだから友達何人か集まった事だしちょっと飲むかという話になって4,5人でお酒をのんでたんだ。
そして時刻も次の日に変わる頃そろそろ御開きにしようかということでみんなその辺で雑魚寝。
何時間かたった頃
トイレにいきたくなってきたので一回のトイレに行こうとふすまを開けて、そして閉めた時ですね。
やっぱり居るんですよね。
今から向かいたい階段の脇に。
けっこう綺麗な感じの女性でした。
ただ別にそんな怖いような雰囲気ではないので大丈夫かと思い見えないふりをして隣を通り過ぎたトイレに向かった。
普通に用を足して戻る時ですね。
ふと階段を見上げるとこっちを見ていまして。
たださっきと違うのはものすごい形相でこっちを見てるんですよ。
なんかこう怨念っていうか良くない雰囲気で。
こいつはやばいなと思いながらもみんなその向こう側にいるし携帯やら荷物やらも全部みんなの所なので僕は本当今までないぐらいのダッシュで階段を駆け抜けてふすまを開けて部屋に突入。
この時僕は朝まで待ちたくて布団に潜り込みました。何故布団があったのか謎ですが・・・。
ただふすまが音を立ててるんですね
がたがた
ことこと
がたがた
いくら聞いても入ってくる気配が無いので大丈夫と安心してそのまま眠りにつきました。
それから何分ぐらいたったかな
凄く苦しくて目が覚めたらふすまのそばに立ってるんです。
もう怖くて怖くてとなりの友達を起こして助けてと。
しかしその友達が見たときには居ないんです。
寝ぼけてんの?
なんていいながら友達が目を閉じたらまたいるんですよ
そしてさっきより近い。
またあわてて友達起こして
の繰り返し。
もう目の前まで来てるんでもう本当怖くてその友達にがっしり捕まって強く目を閉じたら
ガシッ
と腕を掴まれました!
と同時に夢から覚めました!
なんだ夢か
と思ったのもつかの間さらなる恐怖が
会社遅刻やん!!