心に残る役者さん
さっきのブログ書いてから、けっこうずっと号泣していました。
トイレ行って号泣、台所立って号泣、机でもずっと号泣。
甘くみてたな。
3月の変化以降、怒涛のように思い出す事は、本当に鮮明に思い出すとはいえ、ほとんどがうつ期に入る15年以上昔のことで、
やっぱり、私の中で「過去」フォルダに入っているものたちなんだ。
さっきのブログでは名前をあえて出さなかったけれど、亡くなってしまった役者さん、窪寺昭さんね、名前書く。
これから書く彼の思い出のこと、ネットの海に名前をつけて痕跡を残しておきたくなった。
窪寺が亡くなったのは去年の11月のことで、私の中ではまだ全然過去じゃなかったんだ。
それを思い知った。
頭おかしいんじゃないか、って思うくらい泣いたわ。
彼の初舞台、観たのはたしかに22年前で、ずいぶん過去のことだ。
でもよく覚えてる。
アンドエンドレスの「堕天」「神殿」っていう、2本で1作品の舞台。
幕末の話で、窪寺は人斬り以蔵の役だった。
これがまた、ハマってたんだよね。
初舞台の彼は、たしかに動きは妙ちくりんなところがあったけど、黙って立つ佇まいはそりゃかっこ良かった。
ならず者な雰囲気漂わせてさ、刀をしっかり構えるんじゃなく、腕はだらりと垂らしたまま、斜に構えて、
「お前が俺の相手になると思ってんの?」って無言の圧をかける芝居あるじゃない。
ああいうのが様になってた。
劇団ではそこからメキメキと頭角表してさ、けっこう主要な役をやってた。
2002年の「PSY・S」、アルセーヌ・ルパンやった時はルパン好きな友達がとくにハマって。当時だからVHSだと思うんだけど、買ってたよね。
私は「ジーザス・クライスト・レディオ・スター」とか「Garnet Opera」
あと、公演名分かんない、シンクロニシティがテーマの時間軸が前後しまくるやつ・・・が特に印象的。
とはいえ、アンドレはシンクロニシティと時間軸の前後、というのはテーマにしまくってるからなぁ・・・
それとさっきも書いた、劇団の代表作「美しの水」も。
時代劇も現代劇も、胡散臭い役も、誠実そうな役も、思えば器用にやってたと思うわ。
2.5次元の方では、「戦国BASARA」で織田信長やってる、「おそ松さん」でイヤミやってる。
舞台役者としては、私は窪寺って成功している方だと思ってたし、こうしてあらためて書き出してみても、いいところにいってると思うわ。
亡くなった時にテレビのニュースでも報道されたくらいだから、やっぱりそれなりのポジションは築いてたよね。
ただ私、今日初めて窪寺のwikiを見たんだけど・・・
テレビの方は、名前のない役が多かったんだね。
2003年に「セーラームーン」のクンツァイトっていう役をやっていて、それは大きな役だったと思う。
そのあとも仮面ライダーとかは名前のある役をやっているけれど、それ以降は、連ドラの中でも1話だけで出てくる「客」とか「社員」とか「店員」とか、そういうのが多いんだわ。
舞台役者としては成功していたけれど、本人がもし、テレビでも活躍する、いわゆる「芸能人」みたいな成功を望んでいたのなら、10年以上・・・20年近くに渡って、自分の演じる役に「名前がない」というのは蝕まれるかもしれない。
これ以上は書くのやめよう。
結局全部、憶測だ。
とにかく私の中では窪寺ってかっこよくって、ちょっと野心家みたいに見える側面もあってさ、キラキラというか、ギラギラしていた。
それなのに、たまに演じる誠実そうな役の時は、純朴で優しい青年のようにも見えた。
今年の1月、DisGOONie「GHOST WRITER」、出演予定だった舞台。
ラストシーン。
誰もいない舞台。
足音だけが響いた。
誰もいない。もちろん窪寺もいない。
でも私がステージ上の窪寺昭を見た最後の舞台だ。