臨床心理士として
トラウマに向き合う中で
たどり着いたのは “からだの声を聴く”
という視点でした。
ソマティックって何?
▶︎▶︎こころと身体のためのやさしい
心理学とムーブメントを届けます。
やっと、新学期の雰囲気に慣れてきた5月。
今年の出会いも、少しずつ深まってきています。
あまり話せない子
会話が弾まない子
そんな子たちと
どうやって関係を作っていくか?
どなたかの参考になればと思います。
凍りついている子たちは
もともと、つながりたい欲求がないわけでもなく
鉄のように見える心の奥には
水が流れていて
その源泉に触れると
話さなくても共有できる空気感や
つながりが生まれることがあります。
私は凍りついた子の
こういう輝きを消したくないと思うし
目の前で出会っている子を、我が子みたい
って感じることや
この子を幸せにする!というような
気持ちが生まれてきます。
まずは、子どもたちの心には
昔も今も変わらない
豊かな世界があることを信頼することです。
言葉や表面の姿ではわからないのです。
それから、無理にこじ開けようとしないことです。
ただ、そばにいることや
自分の神経系を穏やかに
呼吸で一緒にいる、というような身体感覚になっていくことです。
凍りついた姿の奥には、
ここに居てもいいのか?
存在していてもいいのか?
そんな問いかけがあることがあります。
名前を呼ばれること
手を振って迎え入れてもらえること
所属の中に
メンバーとしていられること
それは、当たり前のことじゃなくて
普通の人はなんなく
得られている感覚を
感じられない子どもたちに
私はたくさん会ってきました。
そこで教えてもらったのは、
人とコミュニケーションを取れるようになりたいわけじゃない、
コミュニケーションが上手くなりたいわけでもないのです。
何も考えずに
いられる人間と出会いたいのですね。
他愛もない空間にいたい。
だから、「私にとって
あなたがそうだよ」を目指したらいい。
つまり、あなたといると
何もしなくても話さなくても
なんだかいい感じだし
存在自体がうれしくて
また待ってるから、と
言葉じゃなくてまなざしでいいから伝えていってください。
子どもを変えようとせず
大人自身のまなざしや身体感覚が変わっていくことを見ていくのです。
こうなると
子どもとの出会いは
自分との出会いでもあることが分かってきます。
たまに、植物や鉱物
動物とは会話ができる子なんかもいて
だから人間よりもぬいぐるみの方がいいだろうと
私の相棒のオオカミののぬいぐるみで話しかけたら、
初めて笑った!ということもあったり
あれは嬉しくて泣きましたね。
満面の可愛らしい笑顔で
こんな笑顔するんだ、って。
ここまで3つ書きました。
1. 子どもの内側の世界を信頼すること
2. 無理にこじ開けようとしないこと
3. 大人自身が神経系を自己調整していくこと
もうひとつだけ。大事にしていることは
「教訓ではなく、物語や遊びで届けること」
たとえば、こんな話をすることもあります。
私は、その時ニュースになっていたある動物園のオオカミの話をしました。
「オオカミが脱走したんだって。
みんな怖がって、
危険だって、
悪者みたいにニュースされてた。
でも後からわかったのは、
その子には仲間がいたんだって。
仲間は、
体調を崩して別の部屋に移されていたんだって。
だからその子はただ、仲間とはぐれて
「どこに行ったの?」
って、
探しに行っただけだったんだよ。
誤解も解けて、体調も回復して
最後には仲間に出会えました。
探し求めたら、ちゃんと出会えるっていうオオカミの話でした。」
という、ちっちゃなお話し。
暗に
「回復する」
「探し求めたら、
いつか仲間が見つかる」
を伝えています。
物語に乗せると
押し付けの教訓にはならないし、象徴や無意識への言葉になって届いていくことがあります。
遊び心を持って
凍りついた子が雪解けする春をゆっくり待ってみて。
解けていく時のうれしさは格別で
子ども支援の醍醐味だと思うのです。
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