質問はもうしないとしても・・・

本題はここからであることは、当然互いに知っていたのでした。

 

 

 

「そして、あなた、龍子さん、だからどう思いますの?」

 

 

きました。突然。

 

 

 

「そうよ、これはあなたが龍子として生きている現世において、最大かもしれないくらいの、一大事の始まりだわよ」

 

 

何の確認も入りません。

 

 

 

「これは、上級巫女の私たちが、いよいよ自主的に動かねばならないときがきたといっても、過言ではないくらいの、大問題だわ」

 

 

 

潜在意識を読み取っている上級巫女たちが、龍子に訴えかけるのその内容が何かは、当たり前のようにわかっている私、龍子でした。

 

 

 

 

「いよいよ、天照大神様のために、わたくしたちが、動かねばならないときが来たようですわね」

 

 

 

「ええ、だいぶ久しぶりに、おお仕事のような気がいたしますわ」

 

 

 

なんだかちょっぴり、これでも言葉を選んで話しているような、そんな気配がある上級巫女たちは、共感し合う会話をある程度まで進めると気が済んだように、じっと、皆様で龍子をみつめるのでした。

 

 

龍子

 

 

 

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