「生物多様性」~bildiversity
1980年代に使われ始めた言葉で、地球上の生物が進化の結果として多様性を持ち、また多くの場合、これが地球上での生物種の保全と繁栄にとって必要(重要)なことである、と認識されているようです。
が。
我らが甲殻類に関しては、それは絶対正義ではないらしい。
1916年に英国 Zoology という科学雑誌で L.A.ボラダイルさんが提唱した「Carcinization」という概念。
進化の過程で甲殻類は、せっかく蟹とエビ・ヤドカリなどに分かれたのに
また「カニ的なもの」に戻ってきてしまう。
こんな「カニ化」こそカーシニゼイションと定義づけ
自然界にある「収斂進化」の代表例のひとつと考えられています。
結局みんな、蟹になる。
カニ的である、ということは
よっぽど自然界で生きるにあたって都合がいいのでしょう。
「どうせカニの話だろ」
と、タカをくくっていませんか?
この現象実は…
地球上だけにとどまらない可能性があるのです!
NASAが2011年に開始したプロジェクト火星探査計画の
"Mars Science Laboratory=MSL"
構造はこんな感じ。
これはMSLの宇宙船。
そしてこの母船から探査機「キュリオシティ」が飛び立ち、無事に火星に降り立ったのが2012年のこと。
これまででは考えられなかった高精度な情報を次々に我々に提示してくれております。
「キュリオシティ」が2015年に撮像し地球に送ってきたのがこの画像。
一見、なんの変哲もない火星の岩場。
しかし、ここには重大な情報が隠れていたのです!
右側中央やや下の岩陰…
巨大な蟹がいました。
ええ、間違いありません。
カニです。
つまり「カーシニゼイション」は、地球だけの現象ではなかった、と。
もしかしたら甲殻類だけの現象でもないのかもしれません。
と、いうことは…
カニ将軍、ソロアルバムのラストを飾る曲は
「カーシニゼイション~やがてみんな蟹になる」
でございます。
ご機嫌なラテン・ファンクのパーティソングです
お聴きいただければ幸いです!
Carcinization~Everyone will be a crab
「カーシニゼイション~やがてみんな蟹になる」
作詞・作曲:カニ将軍
カニ化に 如何に 可に 蟹 カーシニゼイション
カニ化に 如何に 可に 蟹 カーシニゼイション
地球に生息している甲殻類
Someone say どこか似てる 蟹になる
進化に必要なのは多様性
but 彼らが目指すのは画一性
★
6000万年の時が 奇跡を起こす
示し合わせたように同じ形に近づく 収斂進化!
※
Ah エビもヤドカリも 行きつく先は一つ
Ah 理想の姿に近づいてゆく みな蟹になる
地球だけに限らない甲殻類
太陽系のエイリアンも 蟹になる
火星探査中のNASAのキュリオシティ
岩肌に潜んでる蟹がいた
7000万キロを超えて 奇跡が起こる
流体力学によって同じ形が生まれる 邂逅相偶!
☆
Ah 銀河の果てまで あるべき姿は同じ
Ah やがて全宇宙が蟹だらけになる みんなでカーニバル
★※☆くりかえし
さて、これにてカニ将軍のソロ・アルバムはお終い。
イカ大佐同様、これからもご愛顧いただきたく存じます。
いつかカニ将軍&ザ・ファンキーダイナマイツが再び地球上(陸上)でライブができる日が来ますように…
アディオス、アミーゴ!
(^-^)