3 pistole contro Cesare

「シザーに立ち向かう三挺の拳銃」

英題は "Death walks in Laredo"

 

テキサス州ラレドは国境の町。

10年前に他界した父親がこの町に金鉱を遺産として遺していた事実を知らされた三人の息子たち。

見ての通りの異母兄弟。

特殊な拳銃(4銃身プラス銃床にも銃身が!)の使い手、格闘技達人、相手の動きを静止させる超能力の持ち主、という

まあ濃いキャラ三人組。

 

しかしラレドを牛耳っていたのは、もっとキャラの濃い男。

自称 "シーザー" が不当に金鉱を実効支配し傍若無人な振る舞いに明け暮れておりました。

三兄弟を抹殺しようとあの手この手、部下の軍団を使って抹殺を画策。

しかし「妹」の存在が鍵となり、ラレドのシーザー帝国にほころびが…

 

日本での知名度は何故か低いのですが

とっても面白い作品です。

 

こちらのサイトで全編視聴できますが

ちょっと画質がいまひとつで、字幕機能もないのは残念

 

さあ、こんな「黄金の三兄弟」からのマカロニ紳士紹介です!

 

マカロニ紳士録129:セルビー

Whitty Selby

1966「黄金の三兄弟」より
10年前に他界した父親がテキサス州ラレドに金鉱を遺したいた事実を知り、特製の4銃身ピストルを手に現地に向かった。面識のなかった二人の兄弟と協力して金鉱を実効支配する権力者シーザー・フラーに立ち向かう。

 

 

演じたのは米国出身のトーマス・ハンターさん

Tomas Hunter (1932-2017)

米TVでブレイクし、その後ヨーロッパに渡って活躍、1985年に帰米後は脚本家として活躍されたそうです。
同じ「4銃身」といってもサバタさんのそれに比べてまあゴツいこと。大口径でしかも同時発射。なんとグリップ部分にも銃身が内蔵されていますが、いったい装弾数はどれくらいなんだろう…

 

そして兄弟二人目はフランス系。

マカロニ紳士録:130

エティエンヌ

Etienne Devereaux

1966「黄金の三兄弟」より
テキサスに父の残した莫大な遺産があると知らされ現地に赴く。相手の行動の自由を奪うという特殊能力の持ち主である彼は、初めて会う兄弟二人と協力して、丘の上に立つ宮殿で圧倒的な支配力を行使するシーザー・フラーに闘いを挑む。

 

演じたのはナディル・モレッティさん

Nadir Moretti

イタリアの俳優さん(&モデルさん)で1977年まで映画などで活動されておりました。

そしてボディビルのミスターアポロ・イタリア大会の優勝者でもあります!

本作ではこのマッチョを着衣の下に隠し、超能力を武器に暴れ回っておりました^^

 

そして三人目。

マカロニ紳士録131:レスター・加藤

Lester Kato

1966「黄金の三兄弟」より
空手の達人である彼は格闘技の大会の会場で、亡き父が遺産として金鉱を残した事実を知った。現地に赴き、そこで初めて会った兄弟二人とともに金鉱を不当に支配するシーザー・フラーの配下の者たちに闘いを挑んだ。

 

演じたのはジェームズ繁田氏

James Saburo Shigeta (日本名:繁田 三郎)

(1929-2014)

ハワイ出身の日系アメリカ人三世。

当時としては画期的な「カラテ・アクション」を駆使して大活躍!

かのブルース・リーがブームを巻き起こすのは1974年ですから、8年も先駆けていたのです!

日本で歌手活動もしたり(なんと紅白歌合戦に二回も出場)、人柄含めて各方面から評価の高い方。「もし彼が白人だったら世界的スターになっただろう」と評価されたりしているそうです。

有名どころではなんと言っても「ダイハード」で演じたナカトミ商事の社長!

凶悪なテロリストを前に毅然と立ち向かい、物怖じすることなく人質たちの命を守って自ら犠牲になった、という

ある意味では主人公よりかっこ良かった!

 

そんな三兄弟の前に立ちはだかる狂気の敵が

マカロニ紳士録132:シーザー・フラー


il servo di Giulio Cesare Fuller

1966「黄金の三兄弟」より
本来セルビーら三兄弟が継承すべき遺産である金鉱を不当に実効支配し、丘の上に宮殿を建立、美女をはべらせて贅沢三昧の暮らしを謳歌する男。遺産の奪回を目論む三兄弟を殺害しようと策を巡らせるが最終的には宮殿に乗りこんできた彼らの前に屈した。

 

演じたのは、知る人ぞ知る名優

エンリコ・マリア・サレルノ氏

Enrico Maria Salerno (1026-1994)

いろいろ強烈な印象のシーザー・フラー!

三兄弟の特殊技能もインパクトあるけど、彼の存在感はさらに上を行ってます。

マカロニ関連では「バンディドス」や「白昼の大列車強盗」でお馴染みですが、本国イタリアでは舞台からTV、バラエティにCM、しかも文芸作品かからクライムアクション、西部劇にラブコメディ、ありとあらゆる分野で活躍しており、まさに名優の名をほしいままにしていたそうです。

 

そして女優さんたちも素敵。

キュートだけど悪の手先なデビー・スミスさんを演じたのは

ジャンナ・セラさん

Gianna Serra (1943-)

 

実は三兄弟の妹だったイケイケ風なサルーン歌手マディを演じたのはデリア・ボカルドさん

Delia Boccardo (1948-)

 

シーザー・フラーに寄り添う目ヂカラ強すぎなエキゾチック美女を演じたのはユーゴスラビア出身のフェミ・ベヌシさん

Femi Benussi (1945-)

 

 

強烈なキャラクターがたくさん出てくる「黄金の三兄弟」

音楽も素晴らしいのです!

担当はマルチェロ・ジョンビーニ氏。

ノリノリな曲を書かせたらマカロニ随一かもですね。

この主題歌は三大「テンション上がるマカロニ主題歌」の一つ(個人の感想です)であります。

主題歌だけでなく劇伴も個性的かつ音楽的にも興味深いものばかり。

 

僕もがんばってカバーしてみました。

ぜひお聴きいただければ幸いです。

 

Youtubeの方は短縮版です。

 

 

こういう娯楽活劇、今も健在ですよね。

舞台がジャングルだったり都市部だったり、宇宙だったりファンタジー世界だったり。

ウエスタンもある意味ファンタジーワールドなので

多少の(大いに)時代考証は無視した、超娯楽西部劇を劇場で新作として観てみたいな…

(「ローンレンジャー」はまさにそれだったけど、以後続いてない…泣)

 

 

マカロニ・ユニバースに栄光あれ!

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)