pom pom crab

 

ポンポンクラブ。

もう、名前からして可愛い。

 

姿も可愛い。

 

まさにチアリーダー。

 

キンチャクガニは常にポンポンを持ってます。

正確にはイソギンチャクの切れ端。

というか、イソギンチャクを千切って挟んで持ってます。

 

イソギンチャクを持ってない姿

 

持たれてるのはカサネイソギンチャク (triactis producta)

 

かつては「カニハサミイソギンチャク」と報告され、この種のイソギンチャクはカニに持たれている以外にその姿を見ない、ということから謎のイソギンチャクでありました。

 

このキンチャクガニ=イソギンチャクのコンビは1880年に既に報告されており、ずっと「カサネイソギンチャク」と「カニハサミイソギンチャク」が図鑑などでも併記されていたようです。

 

しかし2012年、千葉県生物多様性センターの柳 研介らが

DNA解析などの手法を用いて

キンチャクガニが持っているのがカサネイソギンチャクだと判明しました。

 

どうやらカサネイソギンチャクはカニに持たれると形態変化し、放されると元に戻るということらしいのです。

また、ずっと謎だったこのイソギンチャクの繁殖方法の一つが、カニに千切られ再生することによるクローン増殖ではないか、と2017年に報告されました。

 

この奇跡のコラボ!

 

キンチャクガニは、イソギンチャクを持つことで…

①イソギンチャクの触手の毒で身を守る

②イソギンチャクに付着したプランクトンが食料になる

③飢餓の際にはイソギンチャクそのものを食べる

というメリットが。

 

カサネイソギンチャクはキンチャクガニに持たれることで…

①クローン増殖の手助けをしてもらえる

 

と、いう可能性が高い、ということです。

 

 

文字通り「持ちつ持たれつ」ですね。

 

 

ちなみにキンチャクガニから強引にイソギンチャクを奪うと…

片方の場合は残った方を千切って両手に持つそうです。

(短期間に成長して元の大きさに)

 

たまにはキンチャクガニ同士でイソギンチャクの奪い合いになったりすることもあるそうです。

(やれやれ生き物というのは奪い争わずにいられないものか…)

 

そんな愛くるしいけど逞しい「ポンポンガニ」を歌にしましたカニ将軍。

 

Pom Pom Crab

作詞、作曲:カニ将軍

 

Pom Pom! You just wanna dance. Pom Pom! I gotcha pom pom. 

カニのハサミは何のため? 敵と戦い身を守るため

カニのハサミは何のため? 獲物を獲えて生きるため

カニのハサミは何のため? あの娘にイイとこ見せるため

カニのハサミは何のため? あの娘をしっかり守るため

 

ハサミを使って戦わない? まさかそんな有り得ない

ハサミで獲物を捕らえない? お腹が空いて困るじゃない

ハサミで異性にアピールしない? 独りぼっちは寂しいじゃない

ハサミで異性を守らない? あの娘を誰かに取られちゃうじゃない

 

No no, it's OK (心配ない) 気にせず放っておけ(it's all right)

それが奴らのやり方さ

 

ハサミで何かを持っている! なんだかユラユラ揺れるもの

ハサミで何かを抱えてる! ちょっと可愛く見えるじゃないの

ハサミで何かを揺らしてる! 気になっちゃって困るじゃないの

ハサミで何かを掴んでる! まるでポンポンみたいじゃないの

 

そいつはイソギンチャク、先端には毒、だから前に置く

そう敵は慄く、驚く、逃げゆく

イソギンチャクを捕獲、装着。天敵を威嚇

持ってるイソギンチャク、プランクトンが付着、イソギンチャクから食料収穫

全く横着。いざとなったらイソギンチャクを裂く、そして咀嚼。 

 

イソギンチャクを持っている! 毒で身を守るため

イソギンチャクを持っている! 付いた餌を食べるため

イソギンチャクを持っている! 天敵を威嚇するため

イソギンチャクを持っている! 厳しいこの世で生きるため

 

碧く輝く サンゴ礁 紅く小さな Cheerleading show

誰のためでもなく踊る 自分のために

Dance in the light, day and night

その名はキンチャクガニ

Pom Pom Crab! Cheer it up! Shake it up! Funk it up! Pomp on!

ポンポンガニが持ってるイソギンチャクは カサネイソギンチャクという名前だけどその生態は解ってない

 

お楽しみいただければ幸いです!

 

音楽的には、チアリーディングの本場USAでここ最近チアリーディング大会で使われている風なものを意識しました。

32ビート系のファンクというかHIPHOPというか。

そしてとにかくチアダンスがすごい!アスリートレベルですよね。本場は違うなあ~

こういうの見ちゃうと典型的日本人が「ダンス」とか言ってるの、どうなんだろ…なんて思っちゃいます。

逆に日本舞踊なんかの妖艶さは我ら日本人が圧倒的に表現力高いんですけどね。わざわざ不利な土俵に上がりに行ってるとしか思えないよな~

 

 

カニ将軍のソロアルバム、曲紹介もあと3曲を残すばかりとなりました。ご期待ください~

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)