マカロニ紳士録46:マーヴィン "Vee" ダンカン
Mervyn "Vee" Duncan
1966「さすらいのガンマン」より
冷酷非情なスカルプハンターとして名を馳せるも、時代の移り変わりとともに強盗家業に転身。目的を達成するためには手段を選ばぬ非情な悪党。
演じたのは第一級のマカロニ悪役アルド・サンブレル氏。
スペイン出身のサンブレル氏、こう見えて元はサッカー選手!で、その後歌手!
「さすらいのガンマン」が初のメインヴィランで、極悪っぷりが評判となってその後大活躍されました。
(2010年没)
それにしてもダンカン、めっちゃ悪いやつ!
このオープニングシーンだけでも超胸糞です(怒)
あまりに印象が強いためか、日本版のポスターはどう見てもダンカンが主役っぽく…笑
そもそも誰もさすらってないし、ガンマンでもない(主人公はむしろ定住してるっていうのがポイントなわけだし)
さて、そんなダンカンに立ち向かうのは…
マカロニ紳士録47:ナバホ・ジョー
Navajo Joe
1966「さすらいのガンマン」より
かつてダンカン一味に襲撃され惨殺された先住民集落の唯一の生き残り。復讐を果たすためダンカンを執拗に追うが、白人達の協力を得る困難さに直面する。多くの犠牲を払った末に先住民墓地での対決で念願を果たし、息絶えた。
演じたのはバート・レイノルズ氏
2019年のタランティーノ監督作品 "Once upon a time in Hpllywood" の主役リック・ダルトン(演:レオナルド・ディカプリオ氏)は彼がモデルの一人と言われております。
「アメリカのTV "FBI"で活躍したのちイタリアに渡ってセルジオ・コルブッチ作品でスターになった」設定とか。
だってリック・ダルトンが自宅前に飾っているポスターはまんま「さすらいのガンマン」のオマージュですもの。
こちら「ホンモノ」
で、「リック・ダルトン」版
先住民を責める白人、と
白人を責める先住民、という風に構造が逆転してるあたりがニヤリとなるとこですね^^;
そんな二人の対決が生々しい傑作「さすらいのガンマン」
音楽は巨匠エンニオ・モリコーネ師。
独特のリズムとコーラスがクセになりそうな
モリコーネ師の懐の深さがうかがえるサントラです。
僕は自分なりにアレンジしてカバーやってみました!
是非、聴いてみてくださいませ!
「♪ナバホ・ジョ~」のコーラス部分はサンプリングです(さすがに自分では歌ってないです^^;)
ディスコっぽく始まりつつ、4ビートジャズっぽくなったりファンクっぽくなったり…
有名な作品ですから、ブルーレイもDVDも日本版がリリースされております。
まだまだ数多くのマカロニ紳士がうごめく「スパゲッティウエスタン・ユニバース」今後もお楽しみいただければ幸いです!
アディオス、アミーゴ!
(^-^)