1965 Una Pistola per Ringo (A pistol for Ringo)

日本では劇場未公開ですが1971年に

「夕陽の用心棒」としてTV放映されたそうです。

監督はドゥッチオ・テッサリ氏

Duccio Tessari 1924-1994

1950年代後半からブームになったギリシャ/ローマ史劇、いわゆる「ソード&サンダル」ものの脚本家として業界で活躍、 "Arrivano i Titani" で監督デビュー。

1964年、「荒野の用心棒」の脚本をセルジオ・レオーネ氏と共同執筆。その作品で世界的ブームになったマカロニウエスタンの土俵に上がったのが「夕陽の用心棒」

 

主演に選ばれたのはジュリアーノ・ジェンマ氏。

当時27歳。

 

実はテッサリ監督の "Arrivano i Tetani" で主演してたんですね。
(真ん中の金髪がジェンマさま)

 

ふたり仲良くマカロニデビューとあいなりました。

 

その後長きにわたってマカロニウエスタンに素敵な作品群を残す(1985年のTEXまで続く!)コンビの第一歩、ですね。
さらに言うと、ジェンマ作品の定番と言ってもいい、悪役フェルナンド・サンチョさんや、イイ人代表格のアントニオ・カサスさんも「夕陽の用心棒」からのお付き合い、ということになります。

Fernando Sancho (1916-1990)

 

Antonio Casas (1911-1982)

 

音楽は巨匠エンニオ・モリコーネ師!

当時は新進気鋭、ちょっと風変わりな若手音楽家という立ち位置だったんでしょうね~


主題歌担当はマウリツィオ・グラフ氏。

ラオール氏やドン・ポウエル氏、ワイルダーブラザーズと並ぶ「マカロニソングのアイコン」の筆頭格です。

艶のある美声がたまらない、本作主題歌のオリジナルはこちら。

今のMVみたいなものでしょうか。

この方の歌いまわしと言うか、歌詞の扱いや語尾のハネ方とか、めっちゃ好きなんです^^

 

この豪華な布陣に、さらに美女二人(まったく違ったタイプ)もキャスティングされてます。

Lorella De Luca (1940-2014)

 

Nieves Navarro(1938-)

 

さらに、善良すぎる保安官役のジョージ・マーティンさん

 

善良すぎる保安官助手役のパハリートさん

 

これだけの豪華な顔ぶれ、面白くないはずがない!

 

 

なぜ日本では劇場未公開だったのか理解できないくらい…
颯爽としたジェンマさまのカッコよさは「エンジェル・フェイス」の通り名に恥じず、分かり易いストーリーにドキドキハラハラと痛快アクションを盛り込んで、さらに恋愛要素も(5人がからむ二組の!)、そしてサンチョさまの憎めない~を通り越して愛くるしい悪役っぷり。

(途中からむしろエンジェルフェイスの方がワルいヤツなんじゃないかと思えてくるほど)

 

映像や音楽、表現の古さを脳内変換すれば、今でも通じる素晴らしい作品だ、と思いました。

 

そんな「夕陽の用心棒」恐れ多くもモリコーネ師~グラフ氏の名曲 "Angel Face" を含むサントラあれこれをカバーいたしました。

お聴きいただければ幸いです!

 

(サムネイルは各国ポスター詰め合わせ、的な)

 

Youtubeでは著作権の云々で、後半一部が静止画ですが

フルバージョンはニコ動に上げました。

 

いや~グラフ氏、やっぱすごい。

何回歌いなおしても、彼のような艶には程遠くて…
今後の勉強課題でございます(汗

主題歌~主題歌アレンジのエレピソロ、ギターソロ、ベースソロ(今回はウッドベースを使いました!)~劇中印象的なジングルからのサスペンス曲、サントラ未収録の勇壮な曲~主題歌ファンキーアレンジ、という構成です。

是非是非おたのしみくださいませ!

(日本版DVDもリリースされてます)

 

リメイク妄想は…

 

やっぱり主人公"エンジェルフェイス" リンゴは

エディレッドメインさんかな




山賊サンチョはダニートレホさまで。


 

ヒロインのミス・ルディはエル・ファニングさんに。

 

悪女~でもほんとは純粋な女性のドロレスは

オルガ・キュリレンコ女史で。

 

そのドロレスさんに恋してしまうクライドさんは、ジョージ・クルーニーさんなんかちょうどよさげ

 

生真面目保安官はアーミーハマーさん

 

助手にはサイモン・ペグさん(ちょっと年齢あわない?)

 

 

さ、もう6月。

だんだん蒸し暑くなりますね、みなさまご自愛を。

 

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)