寒波到来ですね~わが岐阜もちょこっと雪が積もったり

路面が凍ったり…気を付けていきましょう~

 

冬、といえば「仕業人」(ほんまかいな)

連続TVドラマって、案外第一話の印象が強いかもしれません。

必殺シリーズは季節の風物詩がふんだんに盛り込まれて描かれますから、それぞれの季節を楽しめるのですが

「夏祭り」の印象の強い(これも第一話からの印象ね)「仕置屋」が

壮絶なラストをむかえてその後を継いだ「仕業人」は

その内容の寂寥感とともに、厳しい冬のイメージが強い感じです。

(個人的感想です)

 

そんな「仕業人」第一話、雪が降る中での

中村主水と赤井剣之介の運命的な出会いを彩った音楽が

荒木一郎氏の「西陽のあたる部屋」

 

やや憂鬱を抱えたメロディライン、切ないストリングス

ギター(スティール弦のいわゆるフォークギター)と跳ねたビート、

冷めた歌唱で伝えられるのは、無力感ただよう歌詞。

 

作詞:荒木一郎、作曲:平尾昌晃、編曲:竜崎孝路
まさに必殺のトリオですな~

これが1976年(昭和51年)の空気なのでしょうか。

 

歌詞はこんな感じです。

 

"いつわりの愛というけれど 唄い そして 笑い
抱き寄せた俺たちの 身体に通うものはなにか

遠い昔はもう帰らない 白茶けた二人の部屋で
無意味に歌をうたってみる 他に何ができるだろう


紫の舟が波にのり 流れ そして ゆれて
ゆきついた俺たちに 未来をこうだとみせつける

向う岸にはもう帰れない 荒れ果てた心を隠し
無意味に今日も流れてみる 他に何ができるだろう


沈む夕日はもう戻らない 西陽のあたる二人の部屋で
無意味に年を数えてみる 
他に何ができるだろう"

 

 

以前「仕業人」の音楽をカバーしたのですが

例によって英訳してみたのです。

 

0'39"~「西陽のあたる部屋、カバー(by RYUKI)」

 

当時は尺の関係で1コーラス目しか披露していませんが

英訳詞はフルコーラス作ってありまして。

こんな感じです。

 

"Untrue love" I know that you may say so.
But we'd sung, danced and hugged each other.
Well, then I want to ask you, what is the core thing that exist in our minds and in our bodies.
We can't go back to how it used to be.
We're all alone in this faded room.
I try to sing some friendly songs to let me cheer and to make her smile.
Tell me please, Is there any other thing that I can do now?

We saw one ship purple colored and got left the port.
Then it rolled, drifted  and was swept away.
Yes, we're sure, the ship showed us how will be our future self just as foreseeing.
We can't turn back the long way we has come, hiding our heart that already has broken off.
We try to live our empty life, and try to live going with the flow.
Tell me please, Is there any other thing that I can do now?

The Sun never rise, after it has gone down.
In our room that setting sunbeam came in, we try to count the past years that we had spent.
Yes I know that's no means.
But, tell me please, Is there any other thing that I can do now?

 

日本語に戻すと…自動翻訳ではこんな感じになります。

"偽りの愛" そう言われるかもしれませんが、私たちは歌い、踊り、抱き合ってきました。
ならば、私たちの心と体に存在する核心的なものは何なのかと問いたい。
昔には戻れないのです
この色あせた部屋には私たちだけがいる。
応援させてくれるような優しい歌を歌ってみたり、彼女を笑顔にしてみたりしています。
教えてください、今の私にできることは他にありますか?

紫色に染まった一隻の船を見て、港を出た。
そして、それは転がって、漂って、流されていった。
そう、その船は、未来の自分を予見したように、未来の自分を見せてくれたのだと確信しています。
すでに壊れてしまった心を隠して、来た道のりを引き返すことはできません。
空っぽの人生を生きようとし、流れに身を任せて生きようとする。
教えてください、今、私にできることは他にありますか?

沈んだ後の太陽は決して昇らない
沈みゆく太陽の光が差し込む部屋の中で、私たちは過ごした過去の年月を数えようとしています。
それが無理なのは分かっている
でも、教えてください、今、私にできることは他にありますか?

 

なかなかいい線いってますかね^^

 

いつの日か、リマスター版かなにかで

フルコーラス英訳版をUPしたいなあ~なんて思ったりしております。

 

ところで、この曲の作詞を担当した荒木一郎さん。

たいへんな才人でありまして。

シンガーソングライターの始祖などと称されますが

(デビュー曲「空に星があるように」)

 

俳優としてもたくさんの映画に出演され

独特の存在感と演技で評価も高く、

ビジネス色が強くなった芸能界の表舞台から去っても

プロデューサー的に桃井かおりさんを世に出したり

作家でもあり、切手展グランプリを獲るほどの切手マニアでもあり

マジック評論家としても著名でカードマジックに関する著作も多数。

 

 

いろいろ「ガチ」な人です。

(ちなみにアマチュア将棋四段の段位もお持ちとか)

 

現在でも音楽活動を続けているようです。

(動画は2002年のもの。残念ながら「西陽の~」は披露しておりません)

 

「西陽のあたる部屋」に限らず、その他BGM含めて

必殺仕業人のイメージを決定づけた張本人なのかもしれません荒木一郎氏。

 

ちなみに「負犬の唄」の作詞も荒木さんなんですよね~

荒木=平尾=竜崎のトリオ、もっと必殺シリーズでコラボしてほしかったなあ、なんてよく思います。

 

さて寒い日が続きますが、心はあったかくいきましょう~

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)