必殺シリーズ音楽カバーのシリーズでは

主題歌などの歌詞を英訳しています。

(できたら英語圏の方々にも親しんでほしい…)

 

今回は「必殺からくり人」&「必殺からくり人・血風編」から

「負犬の唄」

(これで「まけいぬのブルース」と読みます)

 

故・川谷拓三氏が独特の風情で歌い上げた

必殺シリーズ史、いや時代劇主題歌史に残る傑作です!

 

オリジナルはこちら

歌:川谷拓三/作詞:荒木一郎/作曲:平尾昌晃

 

切なくも力強いメロディ、儚い男の生きざまを彩るようなアレンジ

そして不器用ながら必死に生きようとする、しかし

どうしようもなく人間ってものの不完全さを浮き彫りにするような

川谷氏の素晴らしい歌唱。

 

クラシック音楽的な、

技巧的な、

ジャズ的な巧さなんて

音楽の本質じゃない。

 

魂こそが人の心を動かすんだなあ、そう感じる素晴らしい歌です。

 

そんな名曲をカバー(しかも英詞で)するのは

とっても勇気の要ることですが

たとえ失敗して負け犬になろうとも…ってチャレンジ精神で

頑張ってみました~

 

本曲は「必殺からくり人」本編では1コーラス目が

「必殺からくり人・血風編」で2コーラス目が使われておりますので

それに従ってカバーでも2編に分けております。

(実はけっこうアレンジ変えたりしてます)

 

1コーラス目「必殺からくり人」カバー

「負犬の唄」は 24'17"~
ベースでメロディを奏でたのち 26'11"~1コーラス目の歌詞

 

2コーラスめはこちらの「必殺からくり人・血風編」カバーの23'02"~

 

もとの歌詞は…

 

1.

やつれた女の夢を見た 俺のおふくろさ

じゃみんなが言っていた 俺の所為と

夜更けのバスに揺られ たずねてみれば

もう二度と笑わない眠りの中

さびしく俺は唄う ブルースを

 

2.

浮気女と知りながら おぼれたときもある

今じゃあいつも敗け犬よ ゼニのせいさ

指折りもう八年 故郷をすてて

安酒の味も色も しみついたぜ

聞きなよ 俺の唄うブルースを

 

3. (サビ)

ここは大都会の吹き溜まりよ

気づいてもぬけ出せず 歌うだけさ

むなしい田舎者のブルースを

 

いや~素晴らしい歌詞です!

 

今回の英訳は…(実は以前にも英訳チャレンジしたことがあるのですが、今回は韻を踏んだりとか、ちょっとニュアンスを変えたりとか、自分なりにバージョンアップしたつもりです)

 

1.
In my dream so haggard woman was standing by my side.
Surely she was my mom. Yes, I've recognized.
In my town so many talked about why she declined.
That's my fault, they insisted.
Then I rode on a bus in the middle of the night to visit her so long after while, I might.
She'd fallen asleep, and I was in a weep. 
No more she can smile again.
I'm in so sad.
I can't help to sing the song, the blues of loser. I sing.

2.
Once I'd got hooked on a glam girl cause of my rut.
Yes, I was sure she's a nasty slut.
Now she's the loser, I know she'd been made so by what.
It's blame to money. She sold her butt.
Eight years past since I've leave my hometown.
But I'm still nothing more than a wretched clown.
My life is so poor like a cheap bad whisky.
Can't get up from here. Can't get be frisky.
Now listen me.
It's an only thing I can. The blues of loser, I sing.

3.
A drift of dust, here we are living in.
The dump in the big city dropouts are within.
Too late when I realize. Before getting out of here, I'll die.
I can only just sing a song.
With empty feeling I am still poor rustic. The blues of loser I sing.

 

自動翻訳サイトで日本語に戻すと…

 

1.
夢の中で、ババアの女性が私のそばに立っていました。
確かに彼女は私の母だった。そうだと思った
私の町では多くの人が 彼女が断った理由を話していた
それは私のせいだと言われました
それから夜中にバスに乗って お見舞いに行ったのは... 久しぶりだったかもしれない
彼女は眠ってしまっていて、私は泣いていました。
もう彼女は笑顔を見せることができない。
私はとても悲しいです。
負け犬のブルースを歌わずにはいられない。私は歌う。

2.
一度はマンネリのせいでグラマーな女の子にハマってしまったことがあった。
そう、確かに嫌なヤリマンだと思っていた。
今の彼女は負け犬だ、何のせいでそうさせられたんだろう。
金のせいだよ。尻を売ったんだよ
故郷を離れて八年が過ぎた。
でも俺は相変わらず惨めな道化以外の何者でもない。
俺の人生は安物の悪酒のように貧乏くさい。
ここから上がれない 楽しくもなんともない
聞いてくれ
それが俺にできる唯一のことなんだ 負け犬のブルース、私は歌う。

3.
塵の漂流、ここに生きている。
大都会の落ちこぼれの中のゴミ捨て場が、ここにある。
気づいた時には遅すぎる。ここから出る前に、私は死ぬ。
歌を歌うことしかできない
虚ろな気持ちを抱えたまま、僕は貧乏な田舎者だ。負け犬のブルースを歌う。


まあ、だいたい意味通じてますね。

 

1コーラス目、"she declined" 自動翻訳では「(彼女が)断った」となってますが decline が持つ「衰退する」「堕落する」の意味で使いました。

2コーラス目の "cause of my rut" ですが

rut は「わだち」が本来の意味ですが、口語的に?スラング的に?

「発情」とか「さかりがついた」の意味がありまして

今回はそっちのニュアンスで使っております。

だから「マンネリのせいで」はちょっと違うかな、と。

3コーラス目の "before getting out of here, I'll die" は

自動では「ここから出る前に私は死ぬ」ですが

ニュアンス的には「死ぬまでここから出られない」のつもりです。

 

てなわけで

相変わらず未熟な英語ですが(なにせ学生時代以来、辞書を開くのも稀だったほどですので…)

でもね、人間幾つになってもやる気をだせば、ある程度は上達するんだ、というのを身をもって示したいな、ってのもありますので

まだまだ頑張りたいと思います。

ゆえに、誤訳やアドバイスがあればどしどしご教示願います。

また、懲りずにご覧いただいている皆様には、

心から感謝申し上げます!!

 

必殺シリーズ、フォーエバー!!

 

 

アディオス、アミーゴ!

(^-^)