Verdine White
(1951-)
綺羅星の如く輝く伝説のグループ、EW&Fの屋台骨。
見せる、魅せる、聴かせる、踊らせる!
そして宙に浮き、空を飛ぶ。
(14'55"~参照)
ベーシストなら誰もが憧れるパフォーマンスであることに間違いありません。
基本的に、シンプル&グルーヴィ。
小難しいフレーズをウダウダ重ねて自己陶酔するようなタイプの真逆です。
ベースはリズム楽器だ、と高らかに主張しているように思えますが
よくいるバチバチスラップ小僧(海外では時に「下痢便スラップ」などと揶揄される…)
の如き安易なものではありません。
実に歌心にあふれたベースだと判ります。
アンサンブルの中での位置をしっかり理解して
低音奏者として楽曲の完成にしっかりと寄与する。
もちろん、パフォーマーとしては世界一といってもいいほどの熱狂を生み出す。
使用ベースや機材にも、特にこだわりは無いように思えます。
どんな楽器も、彼が弾けば、彼の音、彼のグルーヴ、彼の世界観がそこに現れる。
サドウスキー
フェンダー&SWR、いわゆるかつてのマーカスミラー仕様ですね。
Pavel このプレイはやたら素晴らしい!
Peaveyのおそらくシグネイチャーモデル
おそらく、彼自身が楽器。
彼自身が、宇宙からのバイブを捉えて人々に理解できる形(音楽、グルーヴ)で提示するアンテナ。
伝えたいものがしっかりあって
伝えたい技量がしっかりあれば
本当に「弘法筆を選ばず」なのかも知れません。
何が大事なのか。
何を伝えたいのか。
音楽ってなんだろ
パフォーマンスって、エンターテイメントってなんだろ
ひいては
感動や興奮ってなんだろ
そんなことまで考えたくなる、深いメッセージを訴えかけてくるほどに
優れたアーティスト(あえてベーシストと言わない)と思います。
人類を超えたようにも思えるグルーヴマスター
ヴァーダイン・ホワイト。
ホワイトデーの今日こそ、彼のベースに耳を傾けたいものです。
アディオス、アミーゴ!
(^-^)