もう、世界中のひとが知ってる名曲ですし

数多くの素晴らしいカバーバージョンも出回ってますし

なにより坂本龍一せんせいのオリジナルが素敵すぎて超えられない壁だし

御本人による別バージョン(ピアノソロとか)も美しすぎたりして。

 

今更かよ、とも思ったんですが。

 

 

好きな曲を、好きなカタチにしたい、という欲求を抑えることが出来ず。。。(^-^;

 

Merry Chiristmas, Mr. Lawrence (by RYUKI)

 

とっても奥が深いこの曲。

方法はいろいろあると思いますが、僕は弦楽器奏者として

やっぱりベースを主軸にしました。

 

普通の感覚なら、フレットレスベースの高音部でメロディを奏でたりするのかも知れません

でも、僕は

ずっとやってきた「スラップでメロディアスに」っていうのが

自身の追求したい部分だし、アイデンティティだとも思ったので

頑張ってみました(^-^;)

 

スラップで、どれだけ歌えるのか、みたいな…

 

そしてビートの中に「ファンク」を持っていたかった。

じっとりしたバラードでなくても

ファンキーでも、この世界観を表現出来るに違いない!って。

 

で、ベースソロも

通常は、美しく透明感のある感じにしたくなるところでしょうが…

 

あえてのブーツィ・コリンズ風というか

「いなたい」感じにしてみました。

 

 

個人的感想ですが

カバーをする場合、原曲のディテールにとらわれすぎて

逆に表面的なところをなぞるに留まっちゃうことになりがちなので

 

今回は、もう一回映画をしっかり観なおして

そのコアの部分を掴むことからはじめよう、と。

 

すると

大島渚監督と俳優陣の「骨太さと繊細さ、妥協のない強さ」がひしひしと感じられ

そこに優れた脚本、カメラワークが純粋にぶつかりあって

真に美しいものを生み出したんだなあ、と思いました。

 

「泣ける」なんて簡単に言いますが

この映画、よくある「泣かせようとしてる」映画じゃない気がします。

 

戦争や人種問題、差別問題の相当デリケートなところに

容赦なく足を踏み入れ蹂躙してる感じもありますし

わかりやすい「不治の病人」だの「特攻隊員」だの「内地で悲しむ家族」なんてのは

一切出てきません。

女性俳優は一人も出てきませんし…

 

 

だから、人と人が生きるってことは、ぶつかることだし(最たるものが戦争なのでしょうか)

それを避けて逃げるんじゃなく、真っ向ぶつかって

その先にある互いのリスペクトにこそ、心が動くというか。

 

文化も違えば立場も違う者たちが、本気で心を絡ませあったときに

カッコウだけじゃない、感動や感激というものが

自然に湧いてくるんじゃないか…

 

そんなことを思いました。

 

なので、今回この素晴らしすぎる楽曲をカバーするにあたっても

 

「こうやったら聴いた人が”泣ける~”とか言うんでしょ?」っていう

わざとらしい感動の押し売りを排するように心がけました。

 

もとのシンプルなメロディの持つ美しさを損なわないように

でも、自分の生きてきた色々がそのまんま出るように、と。

 

祖父が北方で戦っていた姿を想像したりなんかしながら

尊い命を、守るべきもののために捧げたすべての人たちへの思いを胸に

がんばってみました(^-^;)

 

 

何度見ても、素晴らしい映画です。

 

 

原曲は

揺蕩うようなシンセが白昼夢を見ているような気にさせ

まるで幼い頃に聴いていたような、子守唄のような優しいメロディと

優しく刻むリズムが

遠い記憶にアクセスして、独特の既視感を惹起させます。

シンプルにして極上の音楽。

 

 

そう。

「白昼夢」感、って僕の大好きな映画の重要なエッセンスだったりします。

 

なにか強いメッセージや感動ポイントがある映画より

もしかしたら今際のきわに観る走馬灯のような、というか

 

既視感のある白昼夢のような映画、大好きです。

そういうヤツの方が、ずっとずっと心に刺さっていつまでも残ってます。

 

「明日に向って撃て!」とか

「ツィゴイネルワイゼン」や「田園に死す」もそうですね。

あるいみ「ワンスアポンアタイムインアメリカ」もその手の映画です。

 

 

 

話が脱線しまくりましたが。

 

あと10日ですね。

メリークリスマス、アミーゴ!

 

(^-^)