#たまには音楽の話でも
今日6月5日は、かの有名なパットギャレットのお誕生日。
てなわけで
"Knocking on the Heavens Door"
僕が在籍するバンド「南部無双」の演奏です~^^;
そしてパットギャレットといえば
映画「Pat Garrett and Billy the Kid」
ペキンパー巨匠監督作品、ジェームズコバーンさま主演。
この映画の音楽を担当(英国アカデミー賞音楽賞)したのが
ボブ・ディランさま。(実は出演もしている)
印象的なシーン、印象的な音楽。
誰もが夢見た「大西部」への憧れの終焉。
もしかしたら、この映画(曲)が作られた1973年当時
WWII後の右肩上がりの成長を続ける世界、そしてショービジネスに、ふと見えた陰りにも似て
「黄金時代の終わり」の予感という意味で
実は同じ空気が流れていた時代なのかも知れません。
老いたガンマンの死
過酷にも時代がすべてを押し流してゆく。
保安官パットギャレットも、かつて青春時代は、ガンマンとしてビリーたちと共に、自身の正義を貫こうとした男。
しかし、大きな力と金、時代がイノセントで自由な西部を覆い尽くしてゆく中で
袂を分った両者は銃を構え対峙する…
近年ではパットギャレットとビリーザキッドを描いた作品として心に残るのは、やっぱり「ヤングガン」ですね!
エミリオ・エステベスが、まさにビリーそっくり。
慎重60センチくらい、かなりのオシャレさんで
実はかなりの教養の持ち主で文才もあり、バイリンガル。
射撃の腕は天賦の才、乗馬も曲芸できるレベルの才能とか。
いわゆるありがちな「ガンマンタイプ」ではなく
おしゃべり、人懐っこい、よく笑う、楽天的、だそうで。
その辺、かなりいい感じに描写されてます。
共演は
チャーリーシーンや、すごく若い頃のキーファーサザーランドも。
そして彼ら「レギュレイターズ」を従える牧場主タンストールには名優テレンス・スタンプさま。
敵役になるローレンス・マーフィー役はジャック・パランス!
(実はトム・クルーズさんも名も無きカウボーイ役でカメオ出演しております^^)
そして、ここで登場するパット兄いは何と
あのジョンウェインさまのご子息、パトリック・ウェイン!
ふむふむ。
お父様のジョンウェイン御大は、実は映画「チザム」で
パット(ビリーも)を親のように支える立場のジョンチザムを演じています。
・・・ジョン・チザムのジョン・ウェイン。
・・・パット・ギャレットのパット・ウェイン。
そして続編の「ヤングガン2」
ここではパットギャレットはウィリアム・ピーターセンにキャスト変更。
これも悪くない。雰囲気出てます。
そして、例のジョンチザム役にはジェームズ・コバーン!
いい感じに伝統が引き継がれている感。あります。
この「ヤングガン2」
実に素晴らしい映画なのですが、まずレンタルでは見かけないし
販売の方も、現在は廃盤になっているようです。
でも、機会があったら是非!とオススメしたい素敵な映画です!
生まれる時代が悪かったのか
高い教養と、燃えるような正義感、
そしてあまりある才能を持ちながら
一介の強盗として終われる羽目になり、悲痛な一生を終えることになったビリー。
同じく才能にあふれ
理想を語りあい、共に暮らした仲だったはずなのに
時代の要請から、ビリーを追い、撃たなくてはいけない羽目になり、自身も「英雄を殺した」という恨みから、撃たれて人生に幕を引くことになったパット。
19世紀後半。
日本では江戸末期から明治維新へ。
世界中で、新しい波に呑まれながら
必死に生きた男たちのドラマがあるものですね。
(^-^)アディ