2023/11/26の観劇
友達が出演するということで、観に行きますぜ！
キャスト
伊藤希穂・・・石井杏奈
沢木未羽・・・秋田汐梨
咲斗・・・石川雷蔵
春花・・・北川雅
朱里・・・水島麻理奈
心那・・・上杉柚葉
友奈・・・小熊綸
陽菜・・・出口稚子
郁真・・・木村和磨
野乃子・・・中嶋千歩
時男・・・藍実成
つぐみ・・・浜崎香帆
六華・・・植村理乃
洸祐・・・中沢凜之介
一誠・・・秋山遊楽
仁・・・古賀雄大
長谷川ひとみ(盲目の女)・・・原扶貴子
中井江奈(長谷川の隣人)・・・笠島智
高木憲一(中年の男)・・・岡田義徳
洋介(繭川のビルにいる若者)・・・近藤頌利
風香(繭川のビルにいる若者)・・・成海花音
ラジオパーソナリティ・・・キクチカンキ
シンガー・・・香月彩里
まあ全員初見かな？
HIGH SCHOOL MUSICALで共演した上杉柚葉さん目当てでございます。あと個人的に友達なんで。
あ、千と千尋の神隠し(LIVE)でアンサンブルやってた香月彩里さんも出てはりますわ。
あと映画の「心が叫びたがってるんだ」も見てるから、石井杏奈さんは知ってる～！
はいということで感想スタート！
まず劇場内入ってびっくりですわ。キャッツでもう劇場インのサプライズには慣れてるつもりだったんだけど、またベクトルの違うサプライズが待ってた。
まさかまさかの袖幕がない！ そして舞台奥の壁も普段なら隠れてるところまで見えてる！
なんつーか、千秋楽終わった後撤収の時の景色。
舞台奥の方に一応椅子と扉のセットは用意されてるけど、舞台端の方に恐らく後々使うであろう大道具やらセットやらが見える。
照明も、あのみんなが想像するような照明ではなく、(一応使ってはいたけど、)劇場につけられてる蛍光灯。
んで大きくグリーンの布が舞台奥に向かってしかれてる。
もうこの時点でただものじゃない作品なのは見て取れるよね。
んで開演何分前からかは分かんないけど、キャストが一人ずつ舞台上に登場して、奥の椅子に座って雑談を始める。
出て来方も個性があっていいわね。
開演前アナウンスの間も音楽がかかってて、その音楽にのせて軽く踊ってたりしてた。
友人曰くあれ全部自由らしくｗ だからあんな楽しそうなのねｗ
ストーリーを説明したいけど、どう説明したらいいか全くわからない。
なんかこう、人生を普通に生きていたら絶対に出会うことのない人がいて、その人の意識は実は共有されていて、それが世界の掟だと。でも女子高生の未羽が友人の希穂と同一の意識を持った人と出会ってしまい・・・という。
客門も演出もめちゃくちゃ現代アートみたいな作品で、でもはっきりと伝わる。
王道であり、奇天烈でもあるという不思議な感じ。
舞台全体が緑の幕(グリーンバックのイメージ)で、それ以外に幕がなく、KAAT神奈川芸術劇場の機構が丸見えだし、この後きっと使うのであろう足場やセットも丸見えという。
そしてアンサンブルの使い方も面白くて、例えば二人の登場人物がカフェで話しているシーンで、カフェのセットにアンサンブルたちが転換して、そのままはけるのかと思ったらまさかのその場にとどまり、二人の会話が始まる。んで奥の壁のセットの下の方に穴があって、そこからアンサンブルたちが二人を見ながらゆっくりくぐり、その穴からずっと二人を見つめてるとか。
音楽が鳴ったとたんに全員が操り人形のように動き出し、踊りだし。
「え、今のどういうこと？」っていうのが至る所にあって、前半はひたすら？？？が募るけど、後半でダダダダダッと回収されていくけど、点と点がつながった結果「え、ということはどういうこと？」が増えてそれは回収されないみたいな。僕は結構こういう考察系の作品大好きだからめちゃくちゃ入り込んじゃったなぁ。
前衛的という言葉がぴったりな作品。それに出演者の実力も相まって、本当にすごかった。すごかったとしか言い表せない不思議な作品だったなぁ。
演出家が杉原邦生さん。ぜひともこの方の作品に出てみたいですわ。
ということで今回はお疲れさまでした！