大山総裁曰く
『心にゆとりを持って人に対すれば、笑顔一つで味方がつき、敵を呑む。』
自分に『無敵のバリア』さえあれば、一切の外部要因に影響されて、要素が変わることは無い。むしろ、負の影響を与えようとしたその外部要因は、バリアによってこちらには届かず、逆に相手に返っていくことになる。
例えば、目の前にいる人間が、自分よりも対等か、あるいは格下だと思いたくて、相手を揶揄して、ちょっかいを出し、粗を探そうとする。そこで、少しでも動揺すれば、大したことは無い。化けの皮が剥がれる。そういう駆け引きをする。
だが、その相手が微動だにしないのだ。それどころか、平然とした顔で、作り笑いでなく、笑っている。
カードで言えば、10を出した。
それに勝てる数字は、もはや凡人とは一線を画す、『Jack(王子)』級のレベルの人間だけである。
そんなはずはない。自分にとっても、『10』というのは見栄であり、虚勢だ。実際は『7』あるかどうかなのだ。大見得切った『10』で微動だにしないなんて、夢にも思わなった。『6か7』だと思っていたのだ。だから、必ず動転すると思った。
しかし実際には『Jack』以上の存在だった。
…負けだ。
自分は駆け引きに負けたのだ。事実、それが『ポーカーフェイス』だろうが実力だろうが、そこで敵は呑まれる。
(Inquiryより抜粋)