君子とは?(三省堂 大辞林によると)
「君子は周すれども比せず」
周とは、血縁や利害などのかかわりある人に限らず、公平に付き合うこと。比は、一部特定の人と親しくすること。すなわち誰彼の区別なく公平に付き合うこと
「君子は交わりを絶つも悪声を出ださず」
たとえ他人と絶交するようになっても、決してその人の悪口を吹聴するのは、結局自分を卑しめることになる
「君子は食飽かんことを求むるなし」
食をたらふく喰い、快適な生活をと願うのは人情の常には違いないが、その種の目に見える欲望よりも、目に見えない精神的な向上こそ、追い求めるべきである
「君子は道を憂えて貧を憂えず」
自分が正しい道に外れていないかどうか、常に気を配らなければならないが、物質的・金銭的に貧しいことには気を病む必要などない
「仁者は憂えず、知者は惑わず、勇者は懼(おそ)れず」
仁を体現する者には私利私欲が無いから、どんなことが起きても悠然としておれるし、何かに頭を悩ますことも無い。学問を積んだ知者は、物事の道理に明るく、善悪の判断が的確であるから惑うことは無い。勇者は不動心を確立し、<千万人と雖(いえど)も吾往かん>の心境で、ことに臨むから何ら怖じることがない。憂えず・惑わず・懼れずの三点を備えることが中国では君子の理想の美徳とされた。
何百年何千年を経ても、その訓えは死なないようである。すなわち、それらは真の武芸者として欠くべからざる条件といえる。
※(マス大山の帝王学より一部抜粋)