黒い猫のトレードマークのあの宅配会社は、確保が難しくなっている従業員のドロップアウト防止のために残業代不払い解消という耳障りの良い発表をして、一部営業所では、従業員側からの残業代の積算根拠への疑問に答えぬまま、過去2年間にかぎって、残業代と称する金子(読み:きんす/籠池氏のまねではない)をばらまくようだ。
人手不足などといっているが、売り上げ利益総額ともが通販などの扱いとともに増加しているのに、人件費を抑制していたというか残業代をはらっていなかった。配達下請けには、配達完了所条件で1個100円代半ばから200円未満の契約で外注費も抑えていた。人件費を抑えるため、集配基地の効率化などへの設備投資にはまわしても、人件費はけちっているのである。
でも、今まで現場の悲鳴もきかず、下請けも含めた現場のがんばりで事業は回っていたわけだ。
自分達から、「便利な時間指定便」、「冷凍・冷蔵配送はヤマトのクール便で」とかいろんな便利なサービスを提案してきた。宅配業界の先駆的な動向には、敬意をもっているが、そんな便利なサービスが利用者をがっかりさせたことがあった。私の記憶に残っているのは、一部であると思いたいが、「クール便」で集配基地冷凍・冷蔵庫に入れずに保管し、保冷機能のついた配達車でも燃費高騰やバッテリーの劣化をきらい保冷機能を作動させずに配送していた件が、内部告発やそれに呼応した調査報道などでバレたことだ。
「より便利に、お客様のためを思って」と、できもしないというかコストがかさむことは、コストカット意識で実施しないサービスを作り出して、営業する際には、荷主に「数そろえてもらったら、お安くできますよ。」なんて、自分達の現場からの悲鳴に耳もかさず、悲鳴をあげながらも懸命にがんばったものを残業代としても払わず、パイを取りに行っていた拡張主義。自ら首をしめていくような動きをしていた経営側の問題なんではないだろうか。
不在の再配達であれば、近隣営業所までの引き取りとか、近隣コンビニへの回送配達などを要請すればいいのではないか。
昨年は、日本を代表する大手広告代理店では、前途ある若い従業員の自殺によってブラックぶりが喧伝され、プレミアムフライデーとかいうQOLを言い出した折を見てチャンスとばかりに、ブラックの汚名をそそぐため、ネット通販と人手不足が原因でギブアップ気味だとわめきちらして、「値上げやむなし」の世論形成をし、残業代の清算は値上げを原資にと、トレードマークの猫だけでなく、経営側の腹も黒いではないか。嗚呼、またがっかりさせられるのか。
ここは、ゆうび〇、飛脚、猫以外の動物さん(宅配などの運輸関係の会社のトレードマークは結構アニマルが多い)に頑張ってもらうべく、消費者側で応援しようではないか。
動物愛護の世界では、行政にもちこまれた動物の「殺処分ゼロをめざそう」と叫ばれてひさしいが、宅配業界のブラックな猫は、化けの皮がはがれて、消費者から殺処分されてしまうのではないだろうか。