「ベーエルダから移住後」
ベーエルダの人びとが、大挙して地球にやってきていただけたことは、とてもうれしいことでした。彼らが来てくれてから、地球が急速に進歩したことは確かでした。ただ、月が地球から飛び出したためにあいてしまったオゾン層の穴の影響の大きさは、私たちの予想を少し超えていました。生まれた子どもたちがみな成長する前に死んでいく姿を見て、とても申し訳ない気持ちになりました。でも、それらの試練を乗り越えて、ベーエルダの方がたはよく頑張ってくださいました。
ルシも「大天使ルシフェル」として、十分力を発揮してくれました。もともと素晴らしい能力を持った魂です。「心を入れ換えてやれば、このくらいのことはできるんだ」というところを見せてくれたのだと思います。その姿を見て、エル・ランティも一安心されたようでした。でも、手放しで喜ばれていたわけではありませんでした。それはミカエルにしても同じ気持ちでした。ルシを何とかして本来の神の子の姿に戻したいという思いで、みんな温かく見守っていたのでした。最初は、うまくいきそうに見えました。
エル・ランティが地球に来たことよりも、ルシを受け入れたということで、私たちの地球が一気に宇宙中の注目を集めたようでした。「ほんとうに大丈夫なんだろうか」という、どちらかというと好奇の目で見られているようでした。一億年ほどは何事もなく過ぎ、遠くから見ている異星人の方がたは「ルシは本当に改心したようだ」と思われたようでした。




