消せない面影だけたゆたいし夕暮れに
遥かな思い出は秋色の夏模様
影さえ見失うよな街並みに凍えそうで
あなたと繋いだ手の温もりに微笑む
どこまでも続いて行く国道はまっすぐで
行き交う車の音に風にゆらゆらと揺れるだけ
小さなあなたの肩は強がりで眩しくて
まっすぐ前だけを見る眼差しに息を飲む
10年思い続けた真実はぐらめいて
柔らかい貴身のカラダの柔らかさに溶けてゆく
二つが一つになる奇蹟だけは真実で
ぐらめく世界の果て温もりが優しい
もう僕は一人じゃない
もう僕は一人じゃないから
行く河の流れは絶えずしかももとの水にあらず
移ろう世の理の移ろいに身を任せ
この身の全てを賭して世界と一つに笑おう
もぐもぐ食べる命の味わい
いつまでも変わらぬものなどあり得ない故に求めない
どこまで辿り着くか分からない見えない
大きなあなたの愛は温かくてふしだらで
今すぐ抱き締めたいのに意地悪に笑う
今まで歩き続けた道だけが真実で
これから歩いてゆく道だけが確実で
他には何もないそれなのに頼もしくて
大きな空が雲が果てしなく優しい
もう僕は一人じゃない
もう僕は一人じゃない
抱き締めた温かさを信じて歩いて行こう
(29歳記念書き下ろし)