29行の即興詩 | うぇぽんにっき

うぇぽんにっき

フリーで活動中のお笑い芸人、うえぽん公式ブログです。
つれづれっとつづります。

消せない面影だけたゆたいし夕暮れに

遥かな思い出は秋色の夏模様

影さえ見失うよな街並みに凍えそうで

あなたと繋いだ手の温もりに微笑む


どこまでも続いて行く国道はまっすぐで

行き交う車の音に風にゆらゆらと揺れるだけ

小さなあなたの肩は強がりで眩しくて

まっすぐ前だけを見る眼差しに息を飲む


10年思い続けた真実はぐらめいて

柔らかい貴身のカラダの柔らかさに溶けてゆく

二つが一つになる奇蹟だけは真実で

ぐらめく世界の果て温もりが優しい


もう僕は一人じゃない

もう僕は一人じゃないから


行く河の流れは絶えずしかももとの水にあらず

移ろう世の理の移ろいに身を任せ

この身の全てを賭して世界と一つに笑おう

もぐもぐ食べる命の味わい


いつまでも変わらぬものなどあり得ない故に求めない

どこまで辿り着くか分からない見えない

大きなあなたの愛は温かくてふしだらで

今すぐ抱き締めたいのに意地悪に笑う


今まで歩き続けた道だけが真実で

これから歩いてゆく道だけが確実で

他には何もないそれなのに頼もしくて

大きな空が雲が果てしなく優しい


もう僕は一人じゃない

もう僕は一人じゃない


抱き締めた温かさを信じて歩いて行こう


(29歳記念書き下ろし)