こんばんは、山中竜司です。

 

新しいチャレンジを始めたときや、環境を変えたタイミングなどで、

よく耳にするのが「人は3ヶ月で変われる」という言葉です。

 

この“3ヶ月”という区切りは、短いようで意外と長く、しかし永遠ではない。

本当に人は3ヶ月で変わることができるのでしょうか?

今回は、僕自身の経験とまわりの変化を見てきた中で感じたことを、率直に綴ってみたいと思います。

 

 なぜ「3ヶ月」なのか?根拠とリアル

 

そもそも、なぜ“3ヶ月”という期間がよく使われるのでしょうか?

 

ビジネスやトレーニングの世界でも、「90日間チャレンジ」「3ヶ月で目標達成」などの言葉が定番になっている背景には、脳科学や習慣化の研究が関係しています。

 

人間の脳は、新しい習慣を受け入れ、日常に落とし込むまでに約66日かかると言われています。そこからさらに少し余裕を持たせると、だいたい3ヶ月。

つまり、「行動が変わる → 習慣になる → 思考も変わる」というプロセスを踏むには、3ヶ月というのは一つの“現実的な区切り”なのです。

 

ただし、これはあくまで“スタートラインに立つまでの時間”とも言えます。

 

 実際に「変われた人」がやっていること

 

僕の周囲でも、3ヶ月で目に見えて変化した人はたくさんいます。

ただし彼らに共通していたのは、行動を“毎日”積み重ねていたということ。

 

たとえば、

• 毎朝30分の読書とアウトプットを続けた

• 毎日ひとつ、新しい人と会話した

• 毎週、小さな目標を決めて振り返った

 

など、「大きなこと」よりも「小さなこと」を“継続する”ことに徹していました。

 

特に印象的だったのは、ある20代の女性が「毎日1枚、自分を褒めるメモを書く」ということを3ヶ月続けていた話です。

 

最初は違和感があったそうですが、だんだんと自己肯定感が高まり、表情まで変わったと言います。

3ヶ月後、「自分を否定する時間が激減した」と語っていたのが印象的でした。

 

 変われなかった人との違いは「意識の置きどころ」

 

一方で、「結局、自分は変われなかった」と感じる人も少なくありません。

その違いは何かというと、“何に意識を向けていたか”だと思います。

 

変われなかった人に多いのは、

• 他人と比較して落ち込んでしまう

• 「まだ変わっていない」と自分を責めてしまう

• 3ヶ月を“結果の締切”だと捉えてしまう

 

といった状態です。

 

実は、「変わる」というのは結果ではなくプロセスなんですよね。

3ヶ月で人生が劇的に変わるわけではなく、変化を生み出す“土壌”が育つ時間なんです。

 

だから、「3ヶ月で完成させる」ではなく、「3ヶ月で加速装置をつくる」と考える方が現実的で、長続きします。

 

 「変わる」は、自分との信頼関係から

 

最後に、僕自身が実感していることをひとつ。

 

3ヶ月で変わるために必要なのは、「自分との約束を守る」ことです。

誰かと比較しなくてもいい。完璧でなくてもいい。

でも、“昨日より少し前に進んだ”自分に、自分が一番気づいてあげること。

 

その積み重ねが、自信や自尊心になって、「変わった」と思える自分につながっていくんです。

 

 まとめ:「3ヶ月」は魔法じゃない。でも、確かな“きっかけ”になる

 

「人は3ヶ月で変われる」は、魔法の言葉ではありません。

でも、意識と行動を継続すれば、たしかに“変化の芽”は育ちます。

• 小さなことを毎日続ける

• 比較ではなく、自分との信頼を育てる

• 結果ではなく、プロセスに意味を見出す

 

この3つを意識するだけでも、3ヶ月後の景色は大きく変わるはずです。

 

最後に、僕が好きな言葉をひとつ紹介します。

「変わるとは、自分を愛する練習を続けること」

この記事が、あなたの「変わりたい」にそっと火を灯せたら嬉しいです。