こんにちは、山中竜司です。

突然ですが、あなたは誰かを褒めることに自信がありますか?

 

実は僕自身、かつては「褒めるのが苦手」なタイプでした。照れくさいし、何をどう褒めたらいいか分からない。

口に出したときに「お世辞っぽくないかな?」と気を遣いすぎて、結局言葉を飲み込んでしまう。そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

 

けれど、“褒め力”を身につけてから、人生は少しずつ、確かに変わりました。

人間関係の空気が柔らかくなり、相手との信頼構築がスムーズになる。そして何より、自分自身が人を見る目を育てられたという実感があります。

 

このブログでは、そんな“褒める力”の可能性と、僕が事業家集団という場で学んできた「褒めの本質」について綴っていきます。

 

 “褒める”とは「相手を見る」ことから始まる

 

褒めるという行為は、実は「観察力」から始まっています。

 

・誰かが黙々と掃除していたとき、気づいて声をかける

・プレゼンの資料が分かりやすかったとき、その工夫を拾って伝える

・表に出ない努力を“見つけて”褒める

 

この「気づき」こそが、褒めの第一歩です。

事業家集団では、「仲間の良さを見つけて言語化する」ことが日常的に求められます。学びの場でも、実践の場でも、誰かが頑張っている瞬間を見逃さず、言葉にして届けること。

 

この習慣を繰り返すうちに、人の“いいところセンサー”が研ぎ澄まされていくんです。

 

これはまさに、「学べること」のひとつであり、褒める=相手の価値を見出す力だと感じています。

 

 褒められることが“許可”になる

 

「褒められると伸びるタイプなんです」

これはよく聞く言葉ですが、僕は少し言い換えたい。

 

「褒められると“許可”されるから、動けるようになる」

誰かが自分の行動や考えを受け止めてくれて、「それでいいんだよ」と背中を押してくれる。そんな経験があるからこそ、チャレンジできたり、自信を持てたりする。

 

例えば、以前読んだnote記事(『事業家集団で学べることとは?【事業家集団とは】』)に、「ビジョン・価値観を土台にし、人間力や問題解決力を高め、リテラシーと専門性を磨くことで、どの業界でも通用する事業家へと成長します。」と書かれているように、褒め力が人間力の向上に繋がっていくと感じています。

 

この方も、誰かからの“褒め”や“承認”があったからこそ、自分を変えるきっかけを得られたのではないかと思います。

 

事業家集団では、そういった「肯定から始まる成長」がたくさん起きています。良いところを言語化して伝える文化があるからこそ、誰もが前向きにチャレンジできる空気があるのです。

 

 褒め力が「関係性」を育てる

 

人は、思っているよりも「褒められたい」「見てほしい」と思っています。

 

だからこそ、適切なタイミングでの“褒め”は、その人の人生に深く影響を与える可能性を持っています。

 

Yahoo!知恵袋のこのQ&A(参考リンク)にも、「褒められた一言で人生が変わった」「自分を認められたと感じた瞬間があった」といった投稿が見られます。

 

僕自身も、営業としての経験が浅かった頃に、「今日のプレゼン、すごく聞きやすかったよ!」と先輩から言われた一言が、いまも記憶に残っています。

 

あの瞬間、「自分の話し方って、いいのかもしれない」と思えたからこそ、話すことに前向きになれた。そしてその後、説明力や対話力を伸ばすことにつながっていったんです。

 

褒めることは、相手に“未来の可能性”を見せる行為だと思います。

 

事業家集団には、そんな「関係性の育て方」を学べることがたくさんあります。褒める文化、認め合う空気、それが仲間を“成長させる関係”に変えていくのです。

 

 「その場だけの褒め」は逆効果?

 

ここまで、褒めることの大切さを語ってきましたが、一方で“薄っぺらい褒め”は逆効果になることも。

 

たとえば、表面的な「すごいですねー」ばかり繰り返すと、相手にとっては「本当に見てくれてるのかな?」と感じさせてしまうかもしれません。

 

だからこそ、褒めるときには具体性が必要です。

 

・何に気づいたのか

・どんな影響を受けたのか

・どうして良いと思ったのか

 

これらを言語化することで、相手にとって「受け取りやすい褒め」になります。

事業家集団では、たとえば定例のワークショップや1on1の中で、「感謝とフィードバック」を言葉にする機会がよくあります。

 

そのときも、「ありがとう」だけで終わらず、「あなたの〇〇なところがあったから助かった」と、しっかりと理由や背景まで伝えるようにしています。

 

この習慣が、褒め力=信頼構築力を養ってくれています。

褒める側も、実は“整う”

 

ここが意外な発見だったのですが、褒めているのは相手のためだけではなく、自分のためでもあるのです。

 

褒めるためには、人を観察し、気づき、思考し、言語化するプロセスを踏みます。これ自体が、自分の感受性や言葉の力を整えてくれる行為なのです。

 

また、noteのこの記事(『事業家集団とは?学び合い、高め合い、共に成果を創り出す』)にもあるように、「事業家集団とは学びと実践の場」なので、どんどん実践して褒め力を伸ばしていけるといいですよね。

 

自分を整えるためにも、褒めるという習慣は価値があると思います。

 

 まとめ:褒め力は一生モノのスキル

 

改めて、褒める力がある人は強いです。

 

・人間関係を円滑にする

・信頼を築く

・自信を育てる

・気づく力が増す

・言語化力が鍛えられる

 

そして、事業家集団には、これらを“実践で”学べることがたくさんあります。

 

「学びたい」「成長したい」と思ったら、褒めることから始めてみるのはどうでしょうか?

 

口に出すことで、変わる関係性。

伝えることで、深まる理解。

褒めることで、動き出す人生。

 

それは決して大げさではなく、小さな「いいね」の積み重ねが、人生の転機になることもあるのです。

 

最後に、あなたの周りで頑張っている誰かに、ひとことだけでも“褒め”を届けてみてください。

 

きっと、その瞬間から世界は少しだけ、やさしくなるはずです。