こんにちは、山中竜司です。

「ギブが大切」、ビジネスでも人間関係でも、よく耳にするフレーズです。でも最近、私はこう考えるようになりました。

 

「受け取り方」こそ、信頼を生む鍵なのではないか?と。

 

どんなに価値あるギブでも、受け取る側のリアクションが薄ければ、それは“なかったこと”になってしまいます。逆に、たとえ些細なことでも、喜びや感謝をしっかり伝えられる人は、それだけで信頼され、応援される存在になります。

 

この記事では、「受け取り上手」な人がなぜ信頼を集めるのか、その理由を3つの視点からお伝えしていきます。

 

 「ありがとう」の質が人間関係を決める

 

受け取り上手な人が信頼される最大の理由は、「感謝の伝え方」が丁寧であることです。

ただ「ありがとう」と言うだけではありません。たとえばこんな風に伝える方がいます。

 

「あの一言で、とても気持ちがラクになりました」
「昨日いただいたアドバイス、さっそく試してみました!」

 

こうした具体的なリアクションは、相手の“行動”や“気持ち”をしっかり受け止めている証拠になります。

 

私も以前、何気なくアドバイスをした後輩から、「実践してみたら、うまくいきました!」と連絡をもらったことがありました。それだけで、「この人を応援したいな」と思えたのを覚えています。

 

感謝は言葉の有無ではなく、「伝え方の質」で信頼が大きく変わるのだと感じています。

 

 リアクションが「場の空気」を育てる

 

受け取り上手な人は、場の空気づくりにも長けています。

 

誰かが発言したとき、黙って聞くだけではなく、話を拾って深めたり、うなずいたり、笑顔を見せたりといったリアクションを大切にしているのです。

 

このような姿勢があるだけで、場に安心感が生まれますし、「また話したいな」と思わせる雰囲気が育まれます。

グループディスカッションでも、このような傾向をよく見かけます。上手に話す人よりも、相手の話をしっかり受け止めてくれる人がいるチームのほうが、雰囲気がよく、発言も活発になります。

 

つまり、「受け取る力」は場全体に良い影響を与えます。

言葉や感情を丁寧に受け止める人は、信頼されるだけでなく、その場を信頼の場へと育てる力を持っているのです。

 

 “受け取れる人”は、応援されやすい

 

応援される人には、「素直さ」や「かわいげ」があります。

共通しているのは、誰かのギブを、遠慮せず喜んで受け取れるという姿勢です。

 

せっかく何かをもらっても、「すみません、なんだか申し訳ないです…」と恐縮してしまうと、与える側としては少し戸惑ってしまうこともあります。

 

人は「役に立てて嬉しい」と感じるときに、幸福感を得ます。

だからこそ、「受け取る」という行為そのものが、相手への“ギフト”にもなるのです。

 

受け取ることに遠慮するよりも、「嬉しいです!ありがとうございます!」と素直に表現する人は、自然と応援されるようになります。

 

 まとめ:「与える前に、受け取る力」を磨きましょう

 

「与えること」は素晴らしいことです。ですが、それを成立させるためには、受け取る力も同じくらい大切です。

  • 感謝を具体的に伝える

  • リアクションで空気を良くする

  • 素直に喜び、応援される存在になる

これらはすべて「受け取り上手」な人が持っている共通点です。そして、それらの姿勢が信頼やつながりをつくっていきます。

 

私自身も、出会った多くの“受け取り名人”たちから学びました。

与えることよりも、まずは相手の気持ちを受け取ることから始めてみると、関係性の質が大きく変わっていくのを実感できるはずです。

 

ぜひ今日から、「受け取る力」を意識してみてください。

あなたの周りの空気や関係性が、少しずつあたたかく、信頼に満ちたものに変わっていくはずです。