こんにちは、山中竜司です。

社会人になって数年経つと、誰しも「自分って何が強みなんだろう?」と立ち止まる瞬間があります。僕自身も、営業の現場で成果を出せず、何者でもない自分に焦りを感じていました。頑張ってはいるけれど「何ができるの?」と問われたときに、胸を張って答えられるものがなかったのです。

 

けれど振り返ると、成果を出している先輩や同期には共通点がありました。それは、自分の「推しポイント」を語れること。

「人の話を聞くのが得意です」

「数字を分析して戦略を立てるのが強みです」

「雑談で相手を安心させる空気づくりができます」

 

一見すると小さな要素ですが、自分の推しポイントを語れる人は、それを軸に仕事を選び、評価され、最終的にお金を稼ぐ力に変えていました。推しポイントは単なる「自己PR」ではなく、キャリアと経済的自立を左右する実践的な武器なのだと痛感しました。

 

 「推しポイント」を語れるメリットと、語れないデメリット

 

では、推しポイントを語れることにどんなメリットがあるのでしょうか。第一に、自分の価値を相手に伝えるスピードが速くなります。就職活動や転職活動、あるいは営業や商談の場で、自分の強みを一言で伝えられる人は信頼を得やすい。「この人は何ができるのか?」という問いにすぐに答えられるからです。

 

一方で、語れないことのデメリットも大きいです。僕は新人時代、ただ「頑張ります」としか言えず、クライアントから「で、何ができるの?」と突っ込まれて冷や汗をかいた経験があります。推しポイントがない状態では、評価される前にチャンスを失い、お金を稼ぐきっかけすらつかめません。

 

また、推しポイントを語れる人は「自己理解が進んでいる人」として見られます。これは人間関係でも大きなアドバンテージになります。友人や恋人との会話でも、自分の価値観や得意をはっきり言える人は信頼されるし、選ばれる。結局、推しポイントを語れることはキャリアとお金、人間関係をすべて前向きに動かすスキルなんです。

 

 推しポイントを見つける方法と活かし方

 

では、どうすれば推しポイントを見つけられるのか。僕が実践してきた方法はシンプルです。

• 過去に人から褒められたことをメモする

• 自分が苦労せずにできることを棚卸しする

• お金をもらえるとしたら何を提供できるかを考える

 

この「お金をもらえるとしたら?」という視点は特に大事です。趣味や得意なことでも、お金に変換できるものは、社会から見た自分の推しポイントになります。たとえば、僕は営業職で数字に苦しんでいましたが、雑談で相手の懐に入るのが得意でした。最初は「ただの世間話」だと思っていたのですが、先輩から「その空気づくりは武器だよ」と言われて意識するようになり、そこから提案の成功率も上がりました。

 

推しポイントは見つけたら終わりではありません。語れる形にして、日常の会話や自己紹介で磨いていくことが重要です。最初はぎこちなくても、言葉に出すことで「この人と一緒に仕事したい」「この人にお願いしたい」という信頼につながり、それが結果的にお金を生む流れを作っていきます。

 

 推しポイントは「未来のお金」を動かす力

 

「自分は何者でもない」と悩んでいた僕にとって、推しポイントを語れるようになったことはキャリアの大きな転換点でした。努力を重ねても成果に直結しなかった時期から、自分の強みを語り、それを仕事に活かすことで、初めて「お金がついてくる」という実感を持てたのです。

 

推しポイントは、単なる自己満足ではなく、未来のお金を動かす力です。だからこそ、20代のうちに自分の推しポイントを見つけ、語れるように磨くことは、自分自身への最高の投資になります。