こんにちは、山中竜司です。

このブログでは、「事業家集団」というコミュニティでの学びや日々の気づきを、毎週発信しています。

 

今回は、「聞き上手」というテーマで書いてみます。

僕はこれまで、リクルートという営業の最前線の現場に身を置き、そして今は事業家集団という多様な価値観が集まる場で活動しています。

両方の環境で強く感じるのが、「話せる人」より「聞ける人」が圧倒的に信頼され、選ばれているということです。

 

 リクルート時代に気づいた「聞く人が売れる」法則

 

僕は以前、リクルートで営業職をしていました。

初期のころは、“話せる営業”を目指していました。

商品知識を詰め込み、トークスクリプトを覚え、説得力のある話し方を練習して…。

 

でも、結果は散々。数字は伸びず、お客さんとの距離も縮まらない。

そんなある日、上司にこう言われました。

 

「お前、話しすぎ。まず“相手の話”を聞いてない。」

 

その一言が、価値観をひっくり返しました。

 

そこから、質問すること、相手の言葉をメモすること、表情を見ることに徹しました。

すると驚くほど提案が刺さるようになり、初めて“紹介”が生まれたんです。

 

話すことより、「相手がどんな背景で何に困っているのか」を深く聞く。

この姿勢が、お客様との信頼関係を一気に変えてくれました。

 

 事業家集団で出会った“聞き上手な人”たち

 

事業家集団に入ってからも、「聞く力」がものすごい威力を持つことを再認識しました。

このコミュニティには、起業家、フリーランス、会社員など多様な人がいて、会話の中身も価値観もバラバラです。

 

でも、不思議と“モテる人”には共通点がある。

それが「聞き上手」だということです。

 

例えば、あるメンバーはどんな話でも否定せず、うなずきながら深掘りしてくれる。

話しているこちらが「あれ?自分の考えって意外と整理できてる?」と気づくような場をつくってくれるんです。

 

聞く力って、相手を安心させる力なんですよね。

そして、その安心が「この人と一緒にいたい」「また話したい」に繋がっていく。

 

ビジネスでも恋愛でも、最終的に選ばれるのは、話がうまい人ではなく「聞ける人」。

事業家集団でそのことを何度も体感しています。

 

 聞き上手は“技術”ではなく“姿勢”である

 

ここまで読んで、「でも自分はコミュ力高くないから無理…」と思う方もいるかもしれません。

でも安心してください。僕も最初はそうでした。

 

聞き上手って、特別な才能じゃないんです。

もっと言えば、テクニックの前に“姿勢”がある。

 

・相手に興味を持つこと

・最後まで話を遮らずに聞くこと

・リアクションを返すこと

・「どうしてそう思ったの?」と一歩踏み込むこと

 

これって、訓練すれば誰でもできるし、やればやるほど磨かれていく。

そして何より、相手がそれを“ちゃんと伝わってる”と感じると、自然と信頼が生まれてくる。

 

リクルートでは、成果に繋がる。

事業家集団では、人が集まる。

どちらも、「聞き上手」であることが最強の武器だと証明してくれました。

 

 “聞ける人”は、どこでも信頼され、選ばれる

 

聞く力は、営業成績を変え、対人関係を変え、人生すら変える力がある。

リクルートでその原点を知り、事業家集団でその可能性をさらに深めました。

 

話すより、聞く。

説得より、共感。

自分を押し出すより、相手を受け取る。

 

シンプルだけど、この姿勢こそが「人に選ばれる人間力」だと思っています。

聞き上手は、全方位に効く“最強のスキル”です。