福島報告 | 川島隆二 オフィシャルブログ「川島隆二走ってます」Powered by Ameba

福島報告

先日4月20日から22日まで福島に行って参りました。今回はボランティアというわけではなく議長の視察に同行して現状の把握とこれから何が出来るのかということを考える上での訪問でした。


1日目は福島に到着後、車をレンタルして南相馬市まで行って参りました。道中、瓦が落ちている家がところどころ見受けられ、道路の補修をしているところがあったりと震災の爪あとが生々しく残っていたところです。


南相馬市に入ると人の気配がありません。自宅退避なのか外を歩いている人が極端に少ないのです。だんだん海のほうに近づいてくると景色が一変します。


津波でさらわれ何もない地域が突如目の前に飛び込んでくるのです。まさしく言葉を失いました。この光景を目の当たりにして今回の震災の怖さ、恐怖というものを感じました。


ある一台のトラックがやってきたのですが、その方は親戚を探しているとのこと。ナンバーをみるとさいたまナンバーです。全てをさらっていった津波のあとに何も残らない光景をみると本当に人間の無力さを感じます。我々は呆然と立ち尽くすしかありませんでした。


道路が少し坂になり高台に向かっているところではその道路の下と上ではまるで違います。今回、生き残った方が口にしているのですが、本当に運であるということです。人の運命を分けるその境目はなにがどうということではないのです。こうした光景をみていると本当にそのところが身につまされます。


その後、南相馬市長と会談をしました。この震災に対するお悔やみとお見舞いを申し上げ現状を聞かせていただきました。震災からの復興を考えているのですが、やはり原発の問題と風評被害に悩まされているとのことです。大手チェーンの店でも閉まっていましたが、物流がストップしている状況下でなかなか店が再開されない、そして銀行でさえも震災1ヶ月後の再開であったとのことでした。早期の復興に向けてはこうした風評被害の払拭が急務です。


南相馬市長がおっしゃっていましたが、南相馬には馬追祭りという伝統的な祭りがあります。

今年もこの祭りを開催する意向で是非多くの観光客に来ていただきたいとのことです。自粛ばかりではなく元気になれることをしていきたいとの皆さんの気持ちが大切です。

南相馬市長のその気持ちに是非7月の終わりにはこぞって南相馬の馬追祭りに行くことで応えたいと思います。


南相馬がんばろう