メドベージェフ大統領の思惑 | 川島隆二 オフィシャルブログ「川島隆二走ってます」Powered by Ameba

メドベージェフ大統領の思惑

メドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問しました。ここでも日本外交の稚拙さが露呈しているところです。外務省も機能不全なのか、まるっきり手を打てない状況です。駐日大使を呼んで抗議をするのが精一杯でしょう。これで北方領土問題は解決により一層の困難を伴うこととなりました。

メドベージェフ大統領としては次の大統領選に向けての戦略の一環でありますが、それ以上に日本との関係を一つしたのランクまで落としたということです。これからは極東アジアにおいて日本はそれほど重要な位置をしめなくなってきたことを示しています。これは日本がアメリカとの関係が普天間問題で悪化し、中国とは尖閣で対立していることを見越してのものです。


いままでの日本の脅威はアメリカとの日米安保による軍事的な抑止力と経済力でした。しかし、この二つが非常に揺らいでいる中で日本のこの地域で二優位性はありません。これからはロシア、中国、韓国、北朝鮮にいいようにやられるでしょう。

全ては日本の外交失策が招いている結果であります。10年、20年先または国家100年の大計が今の日本政府にかけていることが最大の不幸であります。外交と安全保障をもっと真剣にそして自分たちで出来ないのならいろいろな助言をいただく謙虚さを民主党は持つべきでしょう。今の国会議論を見ているとその謙虚さがまるで見えません。もし、今でも自分たちで出来るとおもっているのならばそれは思い違いも甚だしいでしょう。


今朝の新聞に関西広域連合の記事が載ってました。一見華々しいスタートのように見えますが、設立前から難問は山積みです。その一つ一つに地道に取り組むように頑張ります。