ボールは持てどもシュートが入らず、ということで、「スタイル」を捨てることも話題になりつつあるヴェルディですが、私はスタイル維持派です。
ぶっちゃけると今のヴェルディはスモールクラブなんで、そういう小さなクラブにこそスタイルが必要だと思うからです。
(鳥栖の躍進も、ヴェルディとは方向性こそ違えど、結局はクラブとして同じスタイルを貫き通したからだと思っています)
ノンスタイルで勝つには、いい選手を揃える必要があって、それにはもっとお金がないとね![]()
独自のスタイルを持つにあたって、リスキーなスタイルよりセーフティなスタイルを、という意見はまだ分かります。
今年限定かつトップチーム限定で判断するなら、私もスタイル変更は有効
だと思います。
ただこちらも、ヴェルディは小学生から一貫して今のスタイルで選手を鍛え上げている訳で、トップチームだけスタイルが異なればユース以下を全部切り捨てることになりますし、上から下まで全部堅守速攻に変えるとなれば10年単位の一大プロジェクトになるでしょう。
下部組織が充実しているからこそ逆に動けないジレンマ
は感じつつも、育成力を活かす為には今のスタイルで強くなる必要があると考えています。
で、問題は今のスタイルでどう勝っていくか
です。
まぁ私の意見はタイトルに書いちゃいましたが、ヒントになるのは山形戦後の阿部のコメント
です。
>山形のディフェンスは、引いているというよりも張り付いているというイメージ。出てこないなぁと思いながらプレーしていました。
出て来なかったのは、出る必要がなかったからです。
ヴェルディはサイドこそ上手く使えていましたが、サイド攻撃というのは最終的にはPAで角度を変える必要がある為、山形DFにそこで待ち構えられてしまって、フィニッシュの所が通りませんでした![]()
出て来ないのなら、出て来るように仕向ける攻撃が必要だったのだと思います。
阿部はミドルシュートに言及していて、そして私もそれが一番効果的だと思います。
中央からの攻撃はPAで角度を変える必要がなく、別に一発で入らなくてもCKなどの二次攻撃で点が決まる可能性もある為(実際山形の1点目がそうでしたね
)、その後バイタルで選手が持てばDFは出て来ざるを得なくなります。
出て来ないならフリー
でミドルを打ち続け、出て来れば裏のスペースを中央突破して、出て来た上で裏も埋めて来たらスカスカのサイドを使う。
こんな単純な感じには行かないでしょうけど、張り付いてる相手に対してサイドから攻め続ける「だけ」よりは可能性は高かったのではないでしょうか![]()
サイド攻撃はできていて、中央突破は元々ヴェルディのスタイルの一部ですから、あとはミドルシュートの意識を高めるだけ。
ついでに言えば、ミドルが失敗に終わっても「メッチャ惜しかったぞ
」という空気をスタジアムで創り出せれば、最高だと思っています![]()
熊本戦でも相手が出て来ないケースは十分考えられますが、出て来ないなぁではなく、出て来ないなら好き勝手やって決めちゃうよ
という攻撃を期待したいですね
りゅーはーでした。