調べてみました。
トレーニング費用について
今更って感じもしますけど、折角調べた上にネタもないので投稿します。

※長文です。


簡単に言うと「23歳までに移籍した選手は、21歳までの所属年数分だけ、トレーニング育成費¥が貰える」というシステムです。
ここで言う23歳までの移籍とは、「満23歳で迎える1/31の直前の1/1までの移籍」のことです。
また、21歳までの所属年数とは、「満21歳で迎える1/31までの所属年数」のことです。
育成費が貰える移籍年齢の期限と、育成費を計算する対象となる年齢の期限が異なっている点が、ややこしさの元凶ドクロでしょうね。
いくつか分類して例を挙げると……


1大卒選手の場合
トレーニング育成費は発生しません。
トレーニング育成費が貰える期限である「満23歳までの移籍」はクリアできるものの、トレーニング育成費が発生する「満21歳までの所属年数」が存在しない為です。
(21歳までに中退すれば話は別ですが)
特別指定も特に関係ないようです。


2高卒選手の場合
一番分かりやすいパターンです。
プロ契約(C契約でOK)した年の2/1をスタートとして数え始め、最初に迎える1/31までは日割り計算となり、1/31を迎えると「1年」となります。
そして次の2/1以降は、日割り計算制はなくなり「2年」として計算されます。1年+1日でも2年扱いなので、ちょっとお得ですね得意げ
次の2/1を迎えて2年+1日となると今度は「3年」で、そしてほとんどの選手はここが所属年数のMAXです(例外アリ→星
で、その約2年後に、トレーニング育成費の発生期限を迎えることになります(こちらも例外は後述)


星誕生日における例外
個人的に今回のハイライトです。
ほとんどの高卒選手は、3年目の最後に「満21歳で迎える1/31」が来ますから、所属年数は3年がMAXとなります。
しかし、誕生日が2/1以降の、いわゆる「早生まれ」の選手は、3年目の1/31を満20歳で迎える為、4年目が存在することになるんですねえっ
(文章通りに解釈するなら存在するハズです)
同様に、トレーニング育成費の発生期限である「満23歳で迎える1/31の直前の1/1までの移籍」も、他の選手より1年間余裕があることになります。
スポーツの世界では不利とされる早生まれの選手達ですが、ことトレーニング育成費に関してはかなり優遇されていると言えそうですスマイル


3ユース出身選手の場合
ユースチームからトップチームに直接昇格していることが「ユース出身選手」の条件です。
上記高卒選手に、単純にユース所属年数がプラス右上矢印されます。
トップ昇格以降の数え方は高卒選手と同じです。早生まれによる例外も同じ。
Jr.ユースも加算されますが、額は安くなります。


4期限付き移籍の場合
基本的に所属元クラブに育成費の権利が残ります。
別途交渉した場合に限り、移籍先のクラブに権利を譲渡することが可能のようです。
実際にプレーしているクラブにトレーニング育成費が入らないとは、不思議な感じですねぼー


5移籍先でアマチュア契約を結んだ場合
トレーニング育成費は発生しません。
また、アマ契約が30ヶ月を超えると、最初に所属したクラブにプロとして戻って来ても、権利は失効してしまいます。


6金額について
移籍先のクラブがどのカテゴリに所属しているかに由来します。
自分達のクラブのカテゴリは関係ありません。
ユースおよびトップの1年あたりのトレーニング育成費は、以下の図の通りです。

緑一色時々青
※Jr.ユースは一律100万/年



以上を踏まえて、いくつかヴェルディで具体例を。



具体例A・調べるきっかけになった弦巻の場合
現在23歳で、「満23歳で迎える1/31の直前の1/1」はまだ迎えていません。3日後がそうです。よってトレーニング育成費の権利は有効です。
また、レンタルで2年ほど離れていましたが、期限付き移籍は制度上問題ありません。
ですから、トレーニング育成費は発生するハズです。山雅でアマ契約を結んでさえいなければ。


対象年数は、ユースから直接トップに昇格している為、ユース出身者として計算します。
すなわちJr.ユース+ユース+トップ3年の9年ですね。
(ツイッターではJr.ユースを数え損ねましたえへへ…
金額は、移籍先がJFLですので、Jr.ユースもユースもトップも100万/年での計算となります。
つまりは900万円いただける、という計算となるハズです。


ハズばっかりでゴメンなさい。実際確かめた訳ではないので…あせる


具体例B・実際に移籍した俊幸の場合
トレーニング育成費が貰える権利に関しては、23歳までは遠いので全然OKです。
対象年数は、Jr.ユース+ユース+トップ多分1年。
トップ所属年数の数え方が微妙で、「移籍が決まった日まで」となると日割り計算の対象かもしれませんが、まぁそれでも12月ですから、ほぼ1年分で計算して大丈夫でしょう。
金額は、移籍先がJ1の為、ユースとトップは800万/年での計算となります(Jr.ユースは100万のまま)。
よってトレーニング育成費は800*4+100*3=3500万。
選手総年俸の予算が2億らしいですから、その20%弱ということですね。


具体例C・河野の場合
単に「早生まれ」のケースを書きたかっただけで、他意はありませんえへへ…
河野もやはりユース出身で、そして早生まれ(3/30生まれ)の為、他の選手よりもお得な世界が待っています。
まずトレーニング育成費を貰える権利ですが、同学年の1/31以前生まれの選手達は、2013年の1/1を超えると権利を失います。
しかし河野の場合は2013年の1/31を22歳で迎える為、もう1年の猶予が発生し、2014年の1/1まで権利を保有できることになります。
またトレーニング育成費が貰える対象年数についても、やはり1年プラスされるハズです。
よって、
同級生の大部分は、2013年の1/1に権利を失い、また金額もMAXで5100万(高卒なら2400万)なのに対し。
河野の場合は、2014年の1/1まで権利があり、また金額もMAXで5900万となります。

エース級の選手だけに、この差は有難いと思いますかお




……合っているのかどうか、書いてて不安が尽きません。
どうしてまたこんな複雑な制度にしたんでしょうね。
特に「1/31の直前の1/1」なんてくだりは馬鹿じゃなかろうかと思います。
なんでもFIFAに準拠しているらしいですが、だとすればFIFAが馬(以下自粛


ともあれ、移籍金制度が撤廃された今、トレーニング育成費が持つ意味は重要です。
特にユースの強いヴェルディにしてみれば、プロテクトするにせよ資金調達するにせよ、ユースが芳しくないクラブに比べて有利な立場にいると言えると思います。
ユース出身選手は高卒選手に比べ倍額以上貰えるワケですから得意げ
存分に活用していただきたいものです。


りゅーはーでした。おしまい