拝啓 都倉様
貴方がゴール後に挑発して下さったお陰で、選手達に火がつき、今期初めての逆転勝ちを収めることが出来ました。
自身のプライドと草津の勝ち点3を犠牲にしてまで、ヴェルディへの熱いエールを送って下さり、感謝の言葉もございません。
本当にありがとうございました。
仲間と喜びを分かち合うよりヴェルディゴール裏への行為を優先する辺り、チーム内で孤立していないか心配ではございますが、今後ますますのご活躍を期待しております。
敬具
……なーんて都倉いじりはこの位にして
草津戦は今期初の逆転勝ちでした。
やったね
前半は予想していた通りヴェルディが押して草津がカウンターを仕掛けてくる展開でした。
その中で、草津のクロス精度が非常に良かった分、内容は草津の方が上だったと思います。
実際、先制点に繋がった場面も、奪ってから素早くサイド裏を突き、シンプルにクロスを上げることから生まれました。
サイドに展開した人も、クロスを上げた人も、自分にボールが来てから迷うようなことは全くなくて、(「約束事」がしっかりしているんだろうなぁ)と思いながら見ていました。
対するヴェルディは選手のアドリブが重視された攻撃で、それはハマると攻撃の多彩さに繋がるのですが、前半は各自ボールを回すのに手一杯という感じでした
明暗がクッキリ別れた45分だったと思います。
しかし後半に入ると様相が一変
その原動力になったのは、前節に引き続きやはり源気でした。
ポジションに縛られることなくありとあらゆる所に源気が顔を出すことで、前半に比べ攻撃の選択肢が常に1つプラスされ、それによってアドリブによる多彩性が効果を発揮して、草津守備陣を崩していけたように思います。
そしてまずは67分、意表をついた富澤のオーバーラップから、源気を経由して、最後は一樹
CBが相手PA内に侵入するという「アドリブ」を、源気と一樹が活かした、とても良いゴールでした。
続いて83分には決勝点。
スルーパスに抜け出したSB(健介)がクロスを上げ、FW(一樹)がヘッドで合わせるという、実にシンプルな得点でしたが、その前に多彩な攻撃を見せていた分、草津DFが対処し切れなかったのだと思います。
その後もあわや一樹がハットトリックかというシーンなど、攻撃は最後までいい感じで進みました。
今後も継続していただきたいものです。
一方で守備が後手後手になって、やばい同点かもというシーンもありました。
今回は義成が素晴らしいセーブを見せ事なきを得ましたが、こちらは次までの宿題にしておいて欲しいと思います。
何はともあれ、序盤は草津の「約束事」が優位に立ち、後半はヴェルディの「アドリブ」が上回るという試合は、めでたくも初の逆転勝利という結果となりました。
これで次からは例え先制されても極端にガッカリすることはなくなるでしょう。
(先制されないのが一番ですが)
今後も今日みたいな感じで、チーム力も勝利も、一つ一つ丁寧に積み上げて行って欲しいと思います。
りゅーはーでした。