ちびちゃんは、主人が仕事のお客さんから引き取った猫。
家の外に2匹の子猫が捨てられていて、発見してから2回シェルターへ連れて行ったものの、
どうしてもシェルターに置き去りにする事ができずまた家へ連れ戻した時に、1匹でもいいから引き取らないかと頼まれた。
猫好きの私は2匹共大歓迎だったけれど、まだアメリカにも慣れていなく(未だに?!)いたずら盛りの下の子達の世話に追われ、まだアパート住まい・・・・という事で自信がなかったけれど、1匹だけならと引き取った。
かわいいかわいいちびちゃん。
性格も大人しく我慢強く(小さな子供達にも・・・)キャンプへもよく一緒に行った。
キャンプでは、帰り道途中で車に乗っていないちびちゃんに気がつき、往復3時間もかけて
山まで引き返した。・・・・最後に車のドアを開けた場所・・・・
まだ小さかったちびちゃんはコヨーテに食べられてしまうかもしれない、天候が変化してきて
強い雨が降り始めている・・・・
やっとついた「最後に車のドアを開けた山の中」では、木の下にじっと座って待つちびちゃんの姿があった。ずっとじっと待っていたちびちゃん。
もう絶対に絶対に離さないからね!!!と心の底から思った。
ホワホワな大きな暖かい体に顔をうずめると、相変わらずグルグルいってくれて、
最近では1歳になるベイビーちゃんに尻尾を握られても迷惑な顔をしながら一緒に歩いていた(笑)
ただ、ティミーちゃんが来てからと看病中、ベイビーちゃんが産まれてから1年、
甘ったれだったちびちゃんの事もあまりかまってあげられず、ちびちゃんは大人しくお昼寝している事が多かった。それまではいっつも甘ったれてきて1番の赤ちゃんだったのに。
ちびちゃんが突然吐き始めたのは1週間前。
庭に除草剤をまいて殺虫剤を使った時だったので、そのせいかな?と思っていた。
食事もしなくなってしまったちびちゃん、やっと週末に動物病院に連れて行くと、
レントゲンだけして、もう時間外になってしまうので、ERへ行ってMRIをしてすぐ手術をして下さいと言われた。
アポイントメント時間まで何の確認もしなかった私が悪いのだけれど、何とティミーちゃんと同じ病院にアポイントメントをとっていた主人。
保険を持っていない私達はそう簡単にMRIだ手術だという決断を出せず、病院も信用できず、
セカンドオピニオンをもらおうと他の病院を探すもどこももう閉まっていて、週明けまで待ってしまった。
今思うと、その時にERに電話だけでもして相談すればよかったと本当に後悔している。
月曜の朝、ERへ相談の電話をすると、「その手術だったら普通の病院でもできるよ」と言われたので
やはりコストのかからない普通病院に電話をするも、
「その状況でどうして週明けまで待ったの?!すぐERに行くべきだったでしょう?!」と電話口で門前払いだったり、アポイントを取ってレントゲンを持っていっても、「複雑すぎてうちでは出来ない」といわれたり、やっぱり最終的にはERへ連れて行った。
超音波と血液検査をして、はっきり腸に物が詰まっている事が判明。
この状況にしては体は元気、80%は大丈夫だよ!との言葉に少し安心してすぐ手術をしてもらった。
だけど、その後状態が安定したり悪化したり。
腸から何か漏れていると再手術をして、結局胃にバクテリアを発見したと言われ、肝臓も良くなく
酸素マスクをしながらの呼吸になり、ERへ丸々3日以上いたちびちゃんは息を引き取った。
本当は1泊で帰れると言われていたちびちゃん。一度状態がわるくなったけれど持ち直して
またすぐ戻れるという言葉と、もし私の姿を見せたら家に帰りたくなっちゃうかななんていう気持ちで
お見舞いには行けなかった。そのままお別れなんて思いもしなかったから・・・
我が家は治療費に湯水のようにお金を出せるわけではない。湯水の様にあったらどんな治療もするかな?しないかな?猫の気持ちはどうなんだろう。
費用と助かる見込みと、動物にかかるであろう負担。色々な事を考えてしまう。
今回は絶対的に私の判断ミスだと思う。もっと早く病院へ連れて行けばよかった。
病院の受付の人に怒鳴られようが出来るだけの治療を出来るだけでするんだと、
堂々としていれば良かった。
ティミーちゃんの時のERとは別の場所だったけれど、ここでもERのドクター達には本当に恵まれて
経済的な事も治療方針にも相談に乗ってくれた。
できるだけの治療を入院泊数を減らしてする相談をして治療に取り掛かった。
最後の治療は後2200ドル追加だったけれど(生きて帰ってくる為の治療だった)薬代だけでいいですよと、オーナーが決めてくれた。
ちびちゃんが亡くなった夜、明日にはちびちゃんに会えるかな?なんて言いながらお風呂も済ませて寝る用意をしていた子供達を連れて灰になる前のちびちゃんに皆で会いに行った。
フワフワの大好きな毛が生えていた暖かいお腹は、大きな手術の跡。いつもみたいに顔をうずくめると
やっぱりフワフワの毛で暖かかった。
いつもちびちゃんをつかまえては一緒に寝ていた長男は
椅子に座って下を向くか、壁にずっと向かってこちらを見もしなかった。
次男は、車では泣いている長女をからかったりしていたけれど、悲しくなったのかな、
泣きながら、でもちびちゃんを見るのを怖がった。
ベイビーちゃんは、いつもの調子で嬉しそうに笑いながらちびちゃんの尻尾をつかんだり、
お腹を枕にして、チューをしていた。
最後に見せてもらったちびちゃんの腸の下の下まで進んで詰まっていた「種のようなもの」
これより少しでも小さかったらうんちと一緒に出ていたというサイズ。
・・・・これは庭のオリーブかな?でも今はオリーブの実はなっていない。
子供達が拾ってきて置いてあったどんぐりかな?でも、どんぐりのお尻はこんな形じゃない・・・・
ちびちゃんとさよならをした次の朝、今朝学校へ行く途中の車の中で
「あれはなんだったのかなぁ・・・・」と言ったら、
隣でぼそっと長男が「どんぐりの中身だよ」と言った。
夜も怒ったように誰とも話さなかった長男、病室でもちびちゃんにハグもキスもしようとしなかったから
無理やりちびちゃんの前に連れて行ったりしていたのに、ちゃんとドクターが持ってきたビンに入った
「種のようなもの」をみていたんだ・・・
家に戻ってどんぐりを割ってみたら、やっぱりどんぐりの中身だった。
しかも、他のどんぐりはどれも小粒なのに、その中でも大粒のどんぐりの・・・
最近ベイビーちゃんが庭でいたずらをしたのが家に転がっていたかもしれない。
どんぐりだなんて・・・・
主人も私が頼りなくなってしまったのでしっかりしてくれていた。
とってもいい子だったちびちゃん。とても思い入れがあった。
なのに、今までのどの猫よりも後悔の多い最後を迎えさせてしまった。
一人でかわいそうだった。
まだ4歳だったのに、体は元気だったのに。
家族写真を一緒に焼いてもらうことにした。
ずっと一緒にいようね。
大好きだよ。ありがとう。