闇に集う人々・・

そこは首都ゼィビイから1200キロ程離れた砂の街サンドタウン。

ここには地球の終焉を静かに待とうとする人々が集まっていた。

紫の肌のリーダーはどこからともなく現れ・・

いつしかこの街に定住すると頭角をあらわしはじめたキリー・・

キリーは仲間にも自分の事を全くと言って良い程語らなかったが頭脳明晰な上にその秀でた統率力が認められサンドタウンの長に選ばれた・・

砂で造られた古代ローマのコロッセオを形どった中心部に、人々は満月の夜に集まりキリーの声に耳を傾けるのであった。

「この星の寿命を早める為に・・

  奴らは幼稚な科学とやらを用いてきた。

  これ以上この星を傷つけ死期を早めない

  ない為に・・

  我らは一丸となって戦おう。

  今日この夜の為に共に戦う100の戦士が

  集まった。

  彼らは塊・・

  塊は奴らの歪んだ夢を貪り・・

  この星の未来を救う我らが精鋭・・」

キリーが話し終える前に・・

集まった人々の興奮はピークに達し・・

コロッセオは世の中をひっくり返した様なものスゴイ拍手に包まれた。

キリーはまるで独裁者の様に手をあげてそれをしずめた・・

創造主が指摘していた未来の戦いがまさに産声を上げた瞬間だった。

キリーは続けた。

「木星の英知のカケラを・・

  奴らに見つけさせてはいけない・・ 

  我らが先に見つけ出し壊してしまわなけ

  ればならないのだ・・

  ゼィビイの連中はイニシエの光を

  復活させ・・

  もう一度美しい世界を取り戻すなどと

  創造主の洗脳の世界から抜け出せず思考

  の迷走の只中にいる・・

  それは本当にこの星を愛する心からでは

  ない・・

  奴らはこの星の資源を奪い合い・・

  私利私欲をむさぼるだけの破壊者達

  なのだ。」