早朝の飯倉交差点を無言で渡る。
点滅し始めた青色に背中を押されて……
君の手を握る。
そっと

ゆっくりと握り返してくる瞬間に。

ジェットコースターみたいな時間が始まる。

凹んだり凸ったり……
忙しい僕だけど。
ちょっとしたことで安心したり、心配してしまったり
ほんのりと秋の足音が聴こえそうな風が追い越していく。

君の甘い香りが目の前を流れたんだ。

先行きはわからない。
足踏みしたり、飛び越えたり。


たくさんのことを

君のすべてを

いっぱいの時間を

僕のすべてを

一瞬も瞳を逸らさない。
君で僕がいっぱいになっていった。


3年前のあの瞬間から、僕は君に恋をした。


君のすべてを


君だけを

僕だけで


幸せにしたい。