店の駐車場に毎年では無いんですが、ツバメが巣を作ります。
壁に張り付くような感じの巣なので、なかなかうまく作れずに断念したり、

巣が作れてもヒナが落下して死んでしまったりして一度も巣立ちを見た事がありませんでした。

今回は、抱卵をはじめてすぐにこの卵が落下したようで朝、店に来ると割れた卵と親のツバメが死んでいました。

落下した卵が気になり地上に降りていた、親ツバメに気づかず、車を駐車した人がいたようで親ツバメはペチャンコでした。
その親ツバメがオスかメスかはわかりませんが、埋葬しました。

親ひとりで何羽のも子ツバメを育てるのは難しいだろうと思っていたところ、どこからともなく4羽の親ツバメがやってきてかわるがわるに子ツバメにエサを与えるようになりました。

(画像は、生後何日かは不明ですが、6月14日撮影です2羽しか見えませんがどうも5羽いたようです)


巣が狭いので育ってくるとかなり窮屈になります、エサもたくさん必要になるので、親ツバメもてんてこ舞いです。

 

間もなく巣立つんじゃないかと思われる時期に1羽の子ツバメが、地上に降りていました。飛ぶ練習をしててうまく飛べずに落下したもののようでした。

 

ときどき親ツバメが低く飛んで、飛ぶように即すんですが、うまく飛べずに道路へ出て、車にひかれそうになりました。

 

これは危ないと店に地面にいた子ツバメを非難させました。

かなり衰弱していたようでワタシが寄って行っても全然逃げませんでした、


巣のまねごとをした、ボウルに新聞紙やティッシュで柔らかくして、入れてやると、気に入らないようでそのふちにつかまって止まっていました。

 

親からの給仕が一番ですが、外でネコやカラスにやられちゃったらいけないので、店の中で保護していますので、逆に親ツバメが給仕に来れないというジレンマです。

 

近所の江津湖公園にツバメのエサになりそうなコオロギを探しに行きましたが、コオロギの鳴き声は聞こえますが、見付けることはできませんでした。

ショウリョウバッタの小さいのを1匹だけ捕まえたんで、足をもいで与えたら喜んで食べてくれました。

ただ、これだけじゃエサが足りません。

ネットで調べたところイヌやネコのエサでも代用できるという情報を信じて、レトルトのキャットフードを与えてみました。

一応食べましたが、原材料を確認するとササミって書いてありました💦
いっしゅん共喰いやなあ、とも思いましたが、人間も牛や豚など、同じ哺乳類を食べるからとひとり納得して食べさせましたが、糞が柔らかく下痢気味だったので、翌日には、与えるのをやめました。

 

翌日、近所のペットショップDCMペット&グリーン(通称ダイキ)に行っていいエサがないか物色しました。


そして、こんなエサを見つけました。

昆虫を主食とする爬虫類向けのペレット(カリカリ)です。
おそらく巣立つまで数日なのでこれだけあれば十分すぎるだろうとの思いとこれ食べなかったらという思いを抱きながら購入してきました
 
お湯でふやかして、常温よりほんの少し暖かいくらいの温度にして与えると、子ツバメは喜んで食べ始めました。

部屋の中にいても全く飛ぶ気配はなく止まっているだけだった子ツバメは、翌日には、羽ばたいて飛べるようになりました。
まだ産毛も残っているので、少々巣立ちには早い気もしましたが、巣から落ちなかった子ツバメたちが巣立ってからだと、親ツバメに合流できない可能性があるので、子ツバメを外に連れ出してみました。
ピーピーと鳴くとどこからか、親ツバメがやってきてワタシの肩すれすれに飛んできて子ツバメに飛ぶように催促したようです。
子ツバメは、めいっぱい羽ばたいて、近くの電線まで飛んでいきました。
ピーピー鳴くので『ピーちゃん』とウチでは呼んでいたのですが、電線まで舞い上がった子ツバメに『ピーちゃんピーちゃん』と呼びかけても戻ってくることはありませんでした。
いまは、時間があると店の前の電線やもぬけの殻の巣を見ては、ピーちゃん帰ってこないかなあ?って家族と話しております。

まだ産毛の残る、ピーちゃん

巣立つ前日のピーちゃん、羽ばたけるんですが、まだ飛べませんでした。
あのエサのおかげで翌日には元気に飛べるようになりました。

 

事後報告:野生の鳥を飼うことは鳥獣保護法に違反するので、やってはいけません。同じような場面に出くわした時には、親の反応を確かめてください。

御船町の鳥獣保護センターにお聞きしたところ、落ちたヒナは巣に返すのが一番だそうです、今回のような巣が高くて戻せない場合も極力親に育てさせるような方法を取ってくださいとのことでした。厳密にいうと私の行動は鳥獣保護法違反ですが、親と一緒に飛んで行けたならよかったですねと言っていただけました。