彼女は涙を浮かべ口元に手を当て服は若干はだけていた。
あまりの儚さに一瞬心が奪われそうになったけれど自分の魔力を感じたのですぐに抗体を作った。
「お嬢様、すみません。ただ今戻りました・・・」
「咲夜、どうしたの?そのかっこは。詳しく説明してちょうだい。」
今は兎に角冷静に状況を把握する必要があるわ。
そして、彼女は重い口を開いた。
「永琳が作った惚れ薬を飲んだ後です、永琳の様子が豹変して私とお付き合いをしたいと・・・。あれは異常です。危険な雰囲気でした。」
「それは、私の吸血鬼の魔力ね。恐らく使い慣れていない力が暴走してるんだわ。私の力だから私は抵抗をつくって冷静を保ってるけど。」
そう、本来個々の能力者の能力は使い慣れているから暴走することはない。吸血鬼の誘惑の能力は吸血の際に使われる能力だけど、それを惚れ薬に使う人は少なくない。
「メイド長、お帰りになってたんですか?永琳様がお見えに・・・メイド長私とお付き合いしてください。」
こりゃだめだ、そしてタイミング悪いことに・・・。
「咲夜~何で逃げたのよ~ねぇ、私といいことしましょう、ウフ。」
このままじゃ咲夜がどうにかなっちゃうわね。薬の効果が溶けるのを待ってる暇もないし、あれしかないか。
「ちょっと、あんた達どけなさい!スカーレットデビル直々に咲夜の惚れ薬を取り除くわ。」
私は一メイドと永琳を退け咲夜に一言
「ちょっと痛いけど我慢しなさいよ」
そう言って咲夜の首元に私は噛みついた。
「お嬢・様・・いや・・・痛い、ん・・・。」
私は久々に紅く染まった。血が滴りこれで大丈夫だろうと、咲夜から離れたときだ。
「え?何、これ・・。」
目の前の光景がさっぱり動いていない。咲夜は目を瞑ったまま耐えているし、永琳達は悔しい顔をして咲夜から離れた位置に居る。しかし動く様子だけは全くなく。時計を見て見れば針は止まっていた。
「咲夜の力が暴走してるのね、彼女はいつもこんな光景を・・・。」
そうこうしてるうちに再び時は動き出した。
「あら?私こんなところで何してるのかしら?咲夜に惚れ薬を飲ませて、それで・・・?」
「あれ?永琳様、いつ来られたんですか?メイド長に案内したところまでは覚えてるんですが・・・?」
永琳達は完璧に忘れてるようだ。
「あなた達は惚れ薬の効果で咲夜に惹かれて危うく禁断の愛に走るとこだったのよ。」
「お嬢様、恥ずかしいです・・・。」
こうして咲夜への禁断の愛事件は幕を閉じた。
数日後・・・。
「お嬢様、先日は助かりました。」
「別にいいわよ。元々は私の血が原因だしね。」
「ですが、め。」
「言わせないわ。貴女は何も気にする必要はないのよ。これは命令よ、主人の命令は絶対なの、」
そう言うと咲夜はニコッと笑って
「はい、ありがとうございます。」
と言った。その時だ、時空の狭間ができ紫がやって来た。
「お久しぶりと言ったところかしら、レミリア。貴方に大切な知らせよ。」
そう言って私の耳元で囁いた。
「そう、とうとう動き出したの・・・。」
「あの、お嬢様。どうなさったのですか?」
「近々人間界に行かなきゃいけないかもしれないわ。」
終わり
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このあとちょっと面白い繋げ方をしていくわw
闇の旅人をお楽しみに、フフフ

