役10年前の夏の、我が家は引っ越しでてんやわんやの状態でした。
ちびっ子の荷物だけでも段ボールの山…
もう、思い出しただけでも
出来れば2度としたくない〜
と思ってしまいます。
そんな時、お助け頂いた方が、僕らが引っ越して来る前に住んでいた時にお世話になった方の、お父さんでした。
荷物の一部を事前に送らせて頂いたり、
それをお持ちいただいたり…
共通のご趣味がテニスという、明るいご夫婦で、
飾らない爽やかな印象でした。
時が経ち
お二人ともご病気を患い
訪問で施術をさせていただくようになりました。
それでも、お二人で手を取り合って暮らすご様子が
毎回の訪問でも感じられるので
こちらも
少しでも痛みやご不安が減らせるよう
熱が入ります。
そして、この春からは
ご事情からお父さんのお一人暮らしとなる
新しい生活スタイルに
どのように対応し
暮らしを支えて行けるのか?と、
声がけや施術内容を娘さんとも話していました。
それなのに
病院での2ヶ月半の治療から解放され、
今日お会いしたお父さんは
もう、冷たくなっておられました。
好きなお酒も、甘いおやつも、コーヒーも
楽しむこともできず
お母さんと会話することも叶わず
大好きな歴史の本を読まれることもありません。
病院では、よく
「早く家に帰りたい」
「おやつが食べたい」
と、仰られていたほどだったのに。
最後に、もう一度
背中を摩ってあげたかったなぁ…