今年のお正月明けのこと
いつも通り仕事をしていると、僕の携帯かなりました。
昨年より入院されていた患者さんの訃報を知らせる、ケアマネさんからの連絡でした。
この方と初めてお会いしたのは約3年前のこと、その頃はまだ、帰りがけに冗談を言ってくれたりしていました。
その頃、日本酒がお好きだった
と言うお話から、
僕も日本酒が一番好きなんですよー。量は飲めないけど。
なんて話をしていたら、奥様が
以前ご主人が使っていらした、切子ガラスのコップを下さいました。
お好きだった日本酒を飲めなくなってしまった分、
僕が代わりにコレでいただきますねー
そんなお話をしていたことや
訪問した時は「どうも」と笑顔を見せてくれたことや
帰りがけにいつも「ありがとう」と言って手を振ってくれたこと
が、一瞬で思い出されます。
現役時代は
お一人でお店を出されたり
田舎の親戚のために、いつも贈り物を欠かさずに送られていたことも
趣味のゴルフや日本酒を楽しまれていたことなど
お元気な頃のお話も、たくさん思い出されます。
天国に旅立たれた後も、
お父さんのことは、僕の胸の中にあります。
ご病気やその進行具合のことも、
最後の最後までご自身の体を動かす努力を続けられたことも
そして奥様への愛情も、たくさん僕の中に刻まれています。
週に何度もお会いしていたことが、今は叶わなくなってしまった寂しさはありますが、僕が患者さんと向き合う仕事を続けている限り、命が続く限り、忘れることはありません。
天国では、ゆっくり休んで、好きなお酒をまた楽しんでくださいね。