一昨日の夕方のこと、訪問が終わって車に乗り込んだ時のこと。

最近お気に入りの、奈良町のお茶屋さんで買った番茶を飲んで携帯を見ると、新しい患者さんのお問い合わせのメッセージが入っていました。

 

メッセージをくださったのは、近畿圏を股にかけて活躍する音楽療法士の先生ですが、身近な方の腰の痛みが酷いのでなるべく早く見て欲しいとのことでした。

 

ちょうどスケジュールの調整がついて、今日施術所へお越しいただきお会いすることが出来ました。

 

今日の奈良は、朝から雪が舞う寒さ。

月曜日は嵐のような風と雨でしたし、その前日は20度近い温度と、気候の変化が目まぐるしく、体調の悪い方には尚更応えたことと思います。

 

腰の状態は本当にお辛そうで、無理な動作をして痛みが出たのは5日前、その間ずっとお辛い症状を抱えていらしたそうです。

 

しかも、ご家庭に介護が必要なご家族がいらっしゃるため、なかなか心の休まる時も、ご自身の為の時間も無いと仰られていました。

 

そうなんですよね。

 

今日の施術中は、僕の話はお伝えしそびれてしまいましたが、僕自身もギリギリまで義母の介護を自宅でした経験があります。だから、とっても気持ちが伝わりました。

 

自分の生活の中で、思い通りにいかない時間。

終わりの見えない不安。

頭ではそうではないと分かっていながら、感じてしまう孤独感…。

 

簡単に、「前向きにね」なんて

とても声をかけられるののではありません。

 

僕にできるのは、

そのかたが困った時に、少しでも力になれる手段の一つとして、存在する位です。

 

とても生活全てを肩代わりしてあげることなんて出来ませんが、辛い痛みや不自由な体の症状を、できる限り緩和して差し上げたいです。

 

そんな思いで施術させていただくと、

今日お越しいただいたその方も、

腰から下が軽くなった

歩きやすくなった

背筋が伸ばせるようになった

とおっしゃって下さり、

ご紹介くださった方からも、座る姿勢も楽になって喜んでいらっしゃると、喜びのメッセージをいただきました。

 

「鍼(はり)を受けたことがないので、怖い」

と言いながら、こちらの「ここだけは」と言う部位への刺鍼をさせてくださった分、早く症状改善に繋げられました。

 

長い間ご無理をされた分、背中や腰にそのご苦労が伺えました。

お伝えした体操などを上手に活用して、ご自身の体も大切にして欲しいです。

 

明日から、また一段と寒さが増すそうです。

お体冷やさないよう、お大事になさってください。