FW西大伍(20)とMF岩沼俊介(19)がブラジルのビトーリア(全国選手権2部)に留学することが16日、明らかになった。期間は今月末から12月下旬までの約3カ月の予定。札幌の選手のブラジル留学は03年12月~04年1月のFW新居辰基(現・千葉)以来となる。

 西はU―18からの生え抜きで昨年トップチームに昇格。2年目の今季は成長を遂げ、初めてベンチ入りした9月2日の愛媛戦でJリーグ初出場を果たし、ロスタイムにはあわや決勝ゴールとなるシュートも打った。西は「うれしいけど、(J1昇格という)こういう時期に行くのは複雑。成長できれば」と語った。

 岩沼は前橋育英高から今季加入。試合出場はないが、左足の正確なキックを生かし、左サイドバック、ボランチとして将来を期待される。「ブラジルに行くのは初めてで、楽しみです。成長して帰ってきたい」と意気込んだ。

 三上大勝強化部長は「当然、行くのは若手ということになるが、人選はまだこれから」と話しながら、「ブラジルも日本と同じでシーズンが12月ぐらいまで。その期間内に考えている。目的は若手育成ということになる」と話した。

 札幌のブラジル留学は01年11月~02年1月にDF中尾康二、03~04年に新居がいずれも20歳でポルトゲーザに短期留学している。サッカー王国のブラジルで2人の成長が期待される。