Sober(しらふ)とCurious(好奇心が強い)を組み合わせた造語の「ソバーキュリアス(Sober Curious)」をきいたことがあるでしょう。お酒は飲めるけどあえて飲まないことを選択したり、ノンアルコールのドリンクを楽しんだりするライフスタイルのことを意味します。

 

新年会や忘年会、歓送迎会にお花見に暑気払いと、なにかと呑む機会がけっこうありますよね。「ソバーキュリアス」が広く知れ渡ると同時に、お酒が飲めない人が無理やり飲まされたりすることが少なくなってきたり、飲み会自体への参加も断りやすくはなりました。とはいえ、どうしても社交の場として参加せざるを得ないときもあります。そんなときに、飲酒しない人が飲み会で共存する方法はないのでしょうか。

 

 

 

 

1. 自分の理由を理解する

アルコールを避ける理由は人それぞれであり、自分の選択に自信を持つことが重要です。飲み会でアルコールを断る際に自信を持ち、自分の価値観を尊重することが、共存の第一歩です。

2. オプションを持ち寄る

飲み会に参加する際は、アルコール以外のオプションを持参しましょう。例えば、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルなど、自分が楽しめる飲み物を用意することで、他の参加者と共に楽しい時間を過ごすことができます。

3. 意識的な交流を楽しむ

アルコールを摂取しないことで、より意識的な交流を楽しむ機会が広がります。他の参加者と深い会話を楽しんだり、新しい人との出会いを通じて意義あるつながりを築くことができます。アルコールがなくても、楽しい時間を共有できることを発見するかもしれません。

4. 自分の限界を理解する

自分の限界を理解し、適切な時に退出することも大切です。飲酒しない状況でも、長時間の社交イベントや過度の刺激は疲れを引き起こす可能性があります。自分の身体や心の状態を常に意識し、必要に応じて休憩を取ることが重要です。

5. ソバーキュリアスなコミュニティを見つける

最後に、ソバーキュリアスなコミュニティに参加することで、支援を受けたり、同じ志向を持つ人々とつながることができます。オンラインや地域のイベントでソバーキュリアスな集まりを探し、共感を共有しましょう。

6. New Food Industryに掲載された研究によれば

ちなみに、東京都市大学の小林茂雄らが、飲酒しない人が飲み会で共存する方法を研究し、その成果をNew Food Industryに発表しています。それによれば、飲み会の初期段階で飲む人と色々な行動パターンを合わせていくこと、飲まない人と飲む人が共通して話せるような話題やアクションを自分からだしていくことが「飲酒しない人が飲み会で共存する」=飲む人と飲まない人がお互いに気をつかいすぎず楽しむために効果的だとわかりました。とくに、飲まない人のペースや話題を自然と保ちながら、その人の内面を開示するようなコミュニケーションをとることが、孤立せずに親密度を高めるのに有効だったんです。

まとめ

飲み会でアルコールを摂取しない人が共存することは、一見難しいかもしれませんが、ソバーキュリアスの視点を取り入れることで、新たな楽しみ方やつながりを発見することができます。そこで大事なことは、飲む人と飲まない人がどうやったら一緒に楽しむことができるかということです。お互いの価値観を尊重し、意識的な選択をすることで、より豊かな社交生活を築くことができるでしょう。