背の高い女性は、個人的にはすごくかっこいいとおもうのですが、周囲の声を聞いていると、「かわいく見られないからイヤ」とか、「カワイイ服がない」とか、いろいろ悩みを耳にします。

 

背が高い女性たちは、一体どんなファッションの悩みをもっているのでしょうか。株式会社 ATEYAKAによる「ファッションに関する調査」からみていきましょう。

1.ワンピースやサロペットは丈が足りなくてバランスがおかしくなる

着こなしが難しいと必ず声に上がる、ワンピースとサロペット。どうしてもサイズが合わないことが多いため、「バランスがおかしくなってしまう」と思っているひとはなんと97%いうほぼ全員という結果でした。 

 

「ポッケの位置が毎回おかしくなる。」(177cm/40歳)

 

「ワンピはミニじゃなければ問題ないけど、サロペットは股上が引っかかるので着ることができない」(170cm/36歳)

 

ほぼ全員が、ワンピースとサロペットはウエスト位置が合わずに、着こなすことが難しいという結果に。また、サロペットはそもそも股上の位置が違うために着ることもできないというひとも多く、この2つのアイテムはワードローブにはなかなか仲間入りすることができません。

2.手首や足首が出る服が多くて冬寒くなりがち

寒い冬にどうしても高身長女性に共通する悩みは、手首足首が隠れない問題。この時期、辛い思いをしているひとはなんと約9割もの結果に。

 

 「大きめサイズを買って手首足首が出ないようにする!そのため、冬服はだいたいオーバーサイズを着ています。」(173cm/25歳)

 

「冬に限らず、年中ツンツルテンです。」(178cm/37歳)

 

「冬はメンズかインポートを着るようにしています。」(172cm/44歳) 

 

高身長女性なりに、大きいサイズなどでカバーしたり、冬は「アームカバーが必須」など、アイテムで防寒対策をしている方も多くいます。寒いところに行く際はコートやダウンジャケットなどが欠かせませんが、サイズ的にメンズ用を愛用して対策している方も多数いるようです。

3.本当は着たいと思う服を諦めたことがある?

そもそも、「着たいという服を諦めたことがあるか」という質問に対して、ほぼ全ての95%のひとが「はい」と答えています。着たい服でオシャレをするということは、生活の楽しみの一つ。今までどのような服を諦めてきたのか、具体的に見ていきましょう。

 

まず、ダントツで多かった回答が、上述の質問にもあった「ワンピース」と、そして次に「パンツ」。「ミニスカート」も高身長女性には難易度がとても高そうです。

「パンツ系は基本全て丈が短い。あと、女子向けのブランドは腰幅がそもそも入らない服が多い。ツンツルテンが当たり前。」(183cm/37歳)

 

「今年流行っていたカットの入った淡色のワイドボトムは、スニーカーの上に裾が余る緩めのコーディネートをしたかったけど、ツンツルテンになるので諦めた。」(175cm/31歳)

 

「足首まで隠れるフレアパンツを履きたかったのですが、マネキンのような丈感にならずツンツルテンになってしまうため諦めがち。ミニ丈のパンツやスカートも露出が多すぎて際どく見えてしまい、履かなくなりました。」(174cm/23歳) 
 

「足首が少し出るタイプのパンツに憧れた時期がありましたが、ちょうどタイトなところがふくらはぎのところにきて、ふくらはぎがギチギチになってしまったことがあります。笑」(182cm/28歳)  

 

「膝丈ワンピースとして売っているのはミニスカートになってしまい、ロングパンツも7分丈になってしまう。購入を諦めます。また、脚の長さでパンツのサイズを決めると、ベルトなしでは腰パンみたいになってしてしまい、諦めることも多いです。」(170cm/25歳)

 

「胸の下で切り替えるワンピースや、短めのスカートはミニになってしまうから諦めています。」(180cm/33歳)  
 

「マキシ丈のワンピースは、膝寄りのふくらはぎまでしか丈がないこと多々あり。丈短めのものも、全部バランスがちぐはぐになってしまう。」(179cm/22歳)

 

「某国民的アニメの女の子みたいなパンチラになるので、ミニスカートは常に諦めています。」(178cm/28歳)

 

 

冠婚葬祭やイベント時に着用するアイテムや制服なども、すんなりと着ることができないことも。また、いきなり必要な場面が訪れる礼服は、合うサイズがすぐに準備できるとは限らないため、常に1着自分に合うサイズを用意していることがほとんど。

 

 「ウエディングドレスは、ジャストウエストのデザインのものがハイウエストになってしまい、レンタル品は全滅だったのでオーダーした。(170cm/33歳)

 

 「職場のスーツは、スカートは丈が短くなるのでパンツスーツが多めになる。」(172cm/37歳) 

 

「成人式でレンタルの着物を諦めました。」(169cm/48歳)

 

「結婚式で着るようなフォーマルなワンピース。ミニ丈がかわいいデザインなのに、私が着るとものすごくミニ丈になってしまい、とても着れなかった。」 (173cm/37歳)
 

「冠婚葬祭のスーツのスカートやワンピース。場所が場所なだけに丈が短いと非常識に思われてしまうので困ります。」(173cm/35歳)

 

「浴衣は丈が足りなくて諦めました。」 (170cm/32歳) 

 

デザインやテイストでも、泣く泣く諦めたアイテムも多くあります。特にクールな印象の強いことで、ガーリーな可愛い印象を与えるデザインや柄は遠ざけてしまいがちです。

 

「可愛い系、ほっこりする素材やシルエットは諦めがちです。好きなのに似合わず着れないので悲しいです。」(175cm/36歳)

 

「可愛い系はとことん似合わないので諦めています。若い頃は今よりも流通しているレディースの洋服のサイズの幅がなく、常にメンズ服を着ていたこともあります。」(177cm/40歳)

 

「小さい子が似合うような服。萌え袖とか憧れますが諦めています。フェミニンが好きだけどなんかいまいち似合わない。かわいい系が似合いにくいからクールになりがち。」(178cm/27歳)

 

「ウエストや膝など、骨格部分が特徴的なデザインの服は、位置が合わずに着ていてスタイルが悪く見えるから諦めます。」(180cm/38歳)

 

「本当はガーリーな服が着たいのですが、定番の花柄のパステルブラウスや、中途半端な丈のフレアスカートが壊滅的に似合わないため諦めています。」(172cm/31歳)

 

「千鳥格子などの柄は似合わないので諦めています。」(180cm/33歳)

 

「小花の総柄は、目がチカチカする面積が大きすぎて諦めた。」(178cm/28歳)

 

「ガーリー系や森ガール系の、いわゆる可愛い系統の服が全く似合わない。」(180cm/36歳)

 

そして、「フリーサイズ」表記や「通販」では絶対に買わないという声も。そもそも、「売っている服全てを諦めてしまう」というひともすくなくありません。

 

  「フリーサイズ表記の服。何がフリーなんだろうといつも怒りすら覚えます。笑」(177cm/41歳)


 「通販で着たい!と思う服があっても、買ってみて実際に着てみたら全然ダメだった…という経験を重ねているので、市販の服は諦めがちです。」(183cm/22歳)

 

「10代から30代と成長していく中で流行っているファッション雑誌は買っていましたが、その全部の服を眺めるだけでした。」(178cm/37歳)

 

「世間一般に売られている流行りの服の全ての丈が合わない。気に入っても買えない。結果、海外ブランド多くなりがちです。」(172cm/37歳)

 

「既製品全て!!」(186cm/26歳)

まとめ

背が高いとは何センチ以上とするかというのは難しいところですが、平均身長を158cmとする調査データは多くあり、168cm以上なら背が高いといってもいいでしょう。厚生労働省等にデータによれば、168cm以上の高身長女性は、女性全体の3%で約133万人いると想定されています。

 

わずか3%とはいえ、133万人。ファッション業界としては大きなビジネスチャンスです。ここはぜひ、背が炊き女性たちの悩みに耳を傾けて、ぜひその悩みを解決するファッションを作っていきたいところです。