Download this free HD photo of laundry, istanbul, turkey and wind in Istanbul, Turkey by Jason Briscoe (@jsnbrsc)

 

晴れた日に、布団を天日干したりしますよね。取り入れたあとに匂いを嗅ぐと、なんとなくいい匂いがする気がします。文才のあるひとなら「お日様の匂い」なんていったりするかもしれません。

 

ですが、一説によるとこの「お日様の匂い」の正体は布団のなかにいたダニが太陽に照らされることで死んだ匂いともいわれています。実際のところは、どうなのでしょうか。

 

 

 

 

 

お日様の匂いの正体はダニの死骸の匂いなのか?

結論からいいます。

 

安心してください。ダニの死骸のにおいではありません。

 

じつは、今から20年以上前にカネボウ化粧品がお日様の匂いの正体を突き止めています。それはなにかというと、「アルデヒド、アルコール、脂肪酸など」です。アルデヒドとは、アルコールから水素が取り除かれた化合物のことです。そう聞くと難しそうですが、香料の一種で香水にも含まれている成分なんです。つまり、「アルデヒド、アルコール、脂肪酸など」というのが、そもそも香水などのフレグランスに含まれているような成分です。

 

どうして、「アルデヒド、アルコール、脂肪酸など」が晴れた日に天日干した布団にあるのかというと、布団に存在する皮脂や洗剤などに太陽の紫外線があたることで化学反応が起こり、生成されるとされています。

 

それでも、本当はダニの死骸の匂いの可能性もあるんじゃないのと疑っているひともいるかもしれません。これについては、ダニがいない布団で実験しても、同じようにお日様の匂いがしたことで証明されているので安心して下さい。

天日干しが一番いい匂いがする

コペンハーゲン大学のSilvia Puglieseらが、「Chemical analysis and origin of the smell of line-dried laundry」という研究をおこなっています。そこでは、同一条件で洗濯したコットンタオルを「屋内」「日が当たる屋外」「日が当たらない屋外」という3つの条件で干したときのタオルから放出された化学物質を分析し、また匂いの違いが比較されました。その結果、「日が当たる屋外」で干したコットンタオルだけがペンタナール、ヘキサナール、ヘプタナール、オクタナール、ノナナールなどのアルデヒドを含んでいることがわかったんです。

 

ひとり暮らしの女性だったら、セキュリティ的にも日が当たるベランダなどで洗濯物を星野は避けたいでしょうし、仕事をしていると夕立なども心配でなかなか洗濯物を外で干すと云うことは難しいでしょう。ですが、たとえ休みの日の数時間でも、天気がいい日は布団やタオルは日に当てて乾かしたほうがよさそうです。

まとめ

とはいえ、最近のように日差しが強いと布団やタオルの繊維は紫外線のダメージを受けて色あせてしまったり、耐久年数が短くなってしまうという心配も。ただ、匂いだけで言えば、お日様の匂いが好きなら晴れた日に天日干しをするのがオススメです。