太っていても自分の自信がもてる人もいれば、太っっていることで自分に自信がモテない人もいますよね。
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太っていることの基準
わたしたち自分の体型を鏡を通して確認し、「太ったな」とか「痩せたな」と思ったりしますよね。そこには何か基準があって、それと比べて「太った」とか「痩せた」と判断しているわけです。その基準は、一つには自分の中で作られた体型のイメージがあります。つまり、自分の中で作られた理想の自分のイメージや、前回に鏡を通してみた自分の体型と比較しているわけです。では、客観的な基準というのは、ないのでしょうか。
ひとつには、BMI(body mass index)というのがあります。体重(kg)の2乗を身長(m)で割った値が、ある一定の数値より上か下かで、自分は太っているかとか痩せているかと判断するわけです。一般的な基準ではBMI 25以上を肥満と判定されることもあるので、BMI 25以上で太っていると思ってもいいかもしれません。
ちなみに世界の男性肥満率(グローバルノート)によれば、男性18歳以上人口におけるBMI30の上位10カ国は次のようなランキングになっています。
- ナウル(58.70%)
- クック諸島(52.60%)
- パラオ(51.80%)
- マーシャル諸島(48.40%)
- ツバル(47.00%)
- ニウエ(44.805)
- キリバス(41.60%)
- トンガ(41.40%)
- ミクロネシア連邦(40.10%)
- サモア(39.90%)
意外かどうかわかりませんが、いわゆる「南の島」に肥満な男性は多いようです。
太っていることと自信との関係
肥満までいくと、健康に影響がでるので好ましくはないでしょうが、太っていること自体は決して悪いことではありません。国や社会によっては、太っていることは裕福なことの証で、自分はハイソな人間なんだとステータスの象徴でもあったりするわけです。
ですが、わたしたちは太っていることを、あまりよく思っていません。そのため、体重が増えたり、おなかが出たりするとがんばって痩せようとします。
アモイ大学マレーシア校のAshraf Sadat Ahadzadehらは「Relationship between body mass index, body image, and fear of negative evaluation: Moderating role of self-esteem」という論のなかで、BMIとネガティブなボディ・イメージ(自分の身体的自己に関するイメージ)との関係について検討をしています。それによると、自分に自信がもてないひと(自尊心が低いひと)は、太っている(BMIの数値が高い)ほど自分のボディ・イメージがよくないということがわかったんです。
研究からは、自分に自信があるひとほど太っていてもいいボディ・イメージを持っているとまではいえませんが、少なくとも自分に自信があるひとよりもボディ・イメージは良くないとはいえそうです。