コロナウイルス感染症が完全に収束したわけではありませんが、ひとまず心理的に落ち着きを取り戻した2023年の夏。梅雨も明け、久しぶりに会社の同僚や友達と暑気払いということで、ビアガーデンにくりだしているひとも少なくないでしょう。ですが、ビールといえば気になるのが「ビール腹」。夏は水着を着たり、薄着になる機会もあるため、できることなら太りたくないですよね。

 

 

1:ビール腹とは?英語で言うと?

ビール腹とは、デジタル大辞泉では「俗に、ビールの飲み過ぎによるという、太って丸く突きでた腹」とされています。飲み過ぎといっても飲んだその時にお腹がぽっこりでてしまったというわけではなく、まちがいなく「太ったな」という状態です。

 

ビール腹の悩みは古今東西同じ様で、英語だと「beer belly」、中国語だと「啤酒肚」、ビールの本場ドイツだと「Bier=bauch」というようです。ビールが好きなひとたちの悩みは世界共通なんですね。

2:ビール腹になる原因

ビール腹の原因をビールの飲み過ぎと思っているひとは少なくありません。実際辞書でもその意味の説明にビールが登場します。ですが、ビール以外だったら「太って丸く突きでた腹」にならないかといえば、大きな間違いです。ビール以外でも、ビール腹にはなります。

 

つまり太る原因はカロリーの過剰摂取です。誰が言ったか「おつまみを食べなきゃ、アルコールだけでは太らない」というのを信じているひとがいますが、アルコールは太ります。

 

アルコールは1グラムあたり、7キロカロリーだといわれています。一般的に糖質やたんぱく質は4キロカロリー、脂肪は9キロカロリーなので、アルコールはかなり高いカロリーなんです。ご飯やパンやパスタなんかを我慢して糖質ダイエットしているひとがアルコールを口にすると、プラスマイナスゼロどころかカロリー的にはプラスになってしまうわけです。

 

ちなみにワイン2杯では150キロカロリー、ビール中ジョッキー(500ml)では194キロカロリー、日本酒1合では178キロカロリー、ウイスキーダブルでは151キロカロリーといわれています。

 

なお、一般的に適量とされているアルコール摂取(飲酒)量は、ワイン2杯、ビール中ジョッキー1杯、日本酒1合だとされています。ビアガーデンで「生中」2杯飲んだらすでに適量を超えてしまっているんですね。なお、アルコールに弱いひとや体格が小さいひとは、その半分が適量といわれたりしています。

 

大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センターの山本陵平教授らの研究グループによれば、特定健診受診者30万人強を対象にした研究において、1日あたり日本酒3合相当以上の大量飲酒は、男性では腎機能低下のリスクになることがあきらかにされています。太る太らないだけの問題ではなく、大量のアルコール摂取は健康被害にもつながりますので注意が必要です。

 

ちなみに、アルコールは「食前酒」というものがあることからもわかるように、じつは食欲を増進させる効果があるとされています。また、呑んだ帰り道にひとによっては、ラーメンやアイスクリームなどを食べたくなったりしますよね。一説によると摂取したアルコールを分解するためにカロリーが必要になるため、ラーメンやアイスクリームを欲するともいわれています。

 

本当にアルコールしか口にしないというひともいるでしょうが、たいていの場合は悪酔いしないために事前になにか食べていたり、呑んでるときのおつまみだったり、帰り道のラーメンやアイスクリームでカロリーの過剰摂取になっていることがほとんどなはずです。

 

 

3:ビール腹を改善したいなら…ダイエット法

ビール腹予防には、ビールに限らずワインでも日本酒でもアルコールは適量以上摂取しないことが一番です。ですが、すでにビール腹になってどうにかしたいというひとはもうダイエットしかありません。

 

お腹周りに限らずカラダに脂肪が蓄積されたのは、必要以上のカロリーを摂取してしまって使わなかったからです。いってみれば、必要な生活費以上に収入があって貯金が増えた状態です。お金なら嬉しいですが、カラダの脂肪は嬉しくないですよね。収入以上にお金を使えば預貯金を崩さないといけないように、カラダの蓄積した脂肪も運動することで使っていきましょう。

 

ダイエットの仕方には色々あります。生活に合わせてウォーキングやランニングするのもよし、エレベーターやエスカレーターを使わず階段を使うようにするのもよし、ジムに通うのもいいでしょう。ですが、食べないダイエットはオススメできません。もっと悪いのはランニングして絶食するみたいなのは、貧血になったりと、かなり深刻な健康問題につながるのでやめましょう。

4:まとめ

アルコールは太るだけではなく、健康にも影響するので、気をつけながら楽しみたいですね。