入浴後の浴槽や朝起きたときの枕をみて気になるのが「抜け毛」ですよね。男女を問わず抜け毛はありますが、一般的に男性よりも女性の方が髪が長いために目立ってしまい、何となく女性の方が抜け毛が多いイメージがあります。一体どうして髪は抜けるのでしょうか。

 

 

1:女性でも抜け毛は気になるから

株式会社はぐくみプラスは「抜け毛」について女性150名にアンケート調査を実施ししています。それによると、抜け毛が気になる20代女性は78%、30代女性は86%、40代女性は78%と世代を問わず女性のおよそ8割は抜け毛が気になっているようです。

 

ちなみに、「抜け毛の原因に、思い当たることがありますか?」と尋ねたところ20代は46%、30代は58%、40代は62%と、おおよそ半数が思い当たることがあると答えています。その思い当たることとは、若い世代は「髪が傷んでる」「洗い方が丁寧じゃないから」「ヘアアイロンを毎日使っている」など髪や頭皮環境の問題を、年齢を重ねると「年齢や頭皮環境の乱れ」「加齢のせい」「更年期に差し掛かっているので、イライラや体調不良もありホルモンバランスの乱れが原因かと」など加齢(老化)を気にする声もでてきます。

 

全世代を通しては「仕事の疲れ」「働き過ぎから来るストレスや疲労」「睡眠不足」などのストレス問題、「偏食」「食生活が乱れている」「運動不足」など生活習慣に関わるごく身近なことを原因だと感じている人も多いようです。

2:10代でも抜ける?1日に抜ける髪の毛の量って?抜け毛の基礎知識

アンケート調査は20代以上を対象におこなわれていますが、もちろん10代だって抜け毛はあります。抜け毛の量は体調や季節、洗髪やヘアスタイリングのやり方や頻度などの影響により増減しますが、一般的には一日70本から80本は抜けると言われています。これ以上抜けても一概には病気とはいえないので安心してください。

 

毛包とよばれる毛穴を中心に皮膚に埋め込まれたような小さな円筒形の組織が破壊されることで抜けやすくなったり、亜鉛欠乏や鉄欠乏なども抜け毛の原因だといわれています。

 

 

3:病気なの?それともストレス?女性の髪の毛が抜ける主な原因

日々の自然な抜け毛以外に髪が抜ける主な原因について、考えていきましょう。

 

髪全体の密度やボリュームが減り、全体的に薄毛になるびまん性脱毛症というのがあります。ホルモンバランスが崩れヘアサイクルが乱れることで、髪の毛が細くなっていき、薄毛や抜け毛に繋がります。また、FAGA(Female Androgenetic Alopecia)とよばれる女性男性型脱毛症もあります。分け目が広がったように感じたり、抜け毛が増えたり、じょじょに髪全体が薄くなったように感じたりします。このような抜け毛は放っておくと悪化する場合があるので、早めに専門家に相談するといいかもしれません。

 

「Obesity accelerates hair thinning by stem cell-centric converging mechanism」という研究によれば、4日間という短期の高脂肪食を接種するだけでも毛が再生しにくくなり、薄毛になるということがあきらかになっています。これはマウスを使った研究なのですが人間でも高脂肪食などによる肥満が薄毛・脱毛を促進する可能性があるというんです。暴飲暴食は、抜け毛の大敵のようです。

 

他にも女性の抜け毛の原因には、出産、加齢、頭皮の血行不良、過度なダイエット、睡眠不足などいろいろあります。

 

 

4:シャンプー選びも大事!抜け毛の対処法

それでは抜けが対策として日々の生活のなかでできることはないでしょうか。たとえば、シャンプーも大事です。

 

低刺激のシャンプーやリンスで頭をやさしく洗うだけでも変わってきます。そしてシャンプーの仕方ですが、シャンプー前には髪を十分にぬるま湯で洗い流します。そもそも頭皮や髪の汚れは、シャワーだけでもけっこう汚れが落ちるといわれています。

 

シャンプーは頭皮や髪に直接つけるのではなく、手のひらにとり、必ずよく泡立ててから頭皮をもむように指の腹で優しく洗ってくださね。当然ですが、ぬるめのお湯で十分に洗い流し、柔らかいタオルで水分を拭き取ります。

 

そして必ずドライヤーの冷風でしっかりと乾かすようにしましょう。髪が濡れたままだと雑菌が繁殖して頭皮にダメージを与えてしまい、よけいに抜け毛が増えてしまいます。

5:まとめ

男女を問わず抜け毛は気になるものです。10本くらい見つけるだけでも、メチャクチャ抜けてる気がします。ですが、たいていは自然な髪の生え替わりです。ストレスで髪が抜けるということもあるので、あまり気にしないようにしましょうね。