東亜大学芸術学部ビューティ学科では、アフリカでの手洗いや手指消毒などの衛生環境を改善、疫病予防の手洗い習慣化を目指す「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ」(UHC)の実現に挑戦するため、チュニジア共和国モナスティール大学、㈱レイナチュラルと共同で、チュニジア共和国原材料を用いて、現地で製造可能なトイレタリー製品を開発・製造を行う。
最新のユニセフによる推計では、世界人口の40 %(30億人)が、自宅に水と石けんのある手洗い設備がなく、いまだ課題が多い。
東亜大学の平松隆円元准教授(現在ベトナム・グエンチャイ大学)は、8 月27・28 日開催の第8 回アフリカ開発会議(TICAD8)参加に合せて、一般社団法人アフリカ開発協会(AFRECO)、チュニジア日本商工会議所(CCITJ)協力、アリー・ムラービトチュニジア保健大臣の臨席のもと、モナスティール大学のモハメド・ハッチャナ助教授と共同で、現地にて製品の開発披露記者発表を行った。
本プロジェクトでは、トイレタリー製品を制作し、日本・チュニジア共和国内にて販売を行うことは、現地の新規産業や雇用創出につながり、販売利益をアフリカの難民キャンプにて、製品の無料配布に活用する。日本とチュニジアの両大学の学生に対しアントレプレナーシップ教育を行い、製造・販売を担う企業を設立すると説明。
TICAD8 で披露した石けんは、パッケージデザインにチュニジアと日本の子どもたちが、「好きなもの」や「夢」をテーマに描いた画像を採用。
今回制作した石けんはチュニジア産オリーブオイルを主原料に、貴重なウチワサボテンオイル、チュニジア産の天然精油を配合。
「石けんは,子どもたちの輝く未来であり、健康である」との強いメッセージを発信し、2022 年内を目途にチュニジア国内に法人を起業し、2023 年上半期を目途に、製造開始を目指す。